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本の紹介39冊目 『アイデアのつくり方』

こんにちは、TAKUです。

今日紹介するのは、ジェームズ・W・ヤングさんの著書『アイデアのつくり方』です。

本書は、アメリカ最大の広告代理店(トンプソン社)の常任最高顧問も務めていた著者が書いた、「人はどのようにしてアイデアを手に入れることができるのか?」という疑問を明らかにした一冊です。

多くの方は、
「アイデアを生み出すには、才能が必要だ。」
と思っているかもしれません。

しかし、才能はあまり関係なく、アイデアの作成は車の製造と同じように、一つの流れ作業であると本書で語られています。

それでは説明していきます。

【著書のジェームズ・W・ヤングさんについて】

著者は、アメリカ最大の広告代理店・トンプソン社の常任最高顧問、アメリカ広告代理業界の会長などを歴任された方です。

まさに、広告のスペシャリストです。

【アイデアを生み出す2つの原理】

1.アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせである

これがアイデア作成において最も大切な事実だといいます。

2.既存の要素を新しい一つの組み合わせに導く才能は、事物の関連性を見つけ出す才能に依存するところが大きい

これは一見、何かと何かが結びついてることを発見することが重要だということです。

【アイデアを生み出す5つの過程】

1.資料を収集する

まずはアイデアの元となる資料を収集する必要があり、集めるべき資料は「特殊資料」「一般資料」です。

・特殊資料

これは、自身が関わっている製品と、売りたいと思っている消費者の情報を集めることです。

・一般資料

これは、世間の様々な出来事についての情報で、いわゆる教養や一般常識と呼ばれるものです。

すぐれた創造的広告マンはみんな、エジプトの埋葬習慣やモダンアートなどにすぐ興味を持って、あらゆる分野のどんな知識でもむさぼり食う人間だったと語られています。

牛と同じで、食べなければミルクは出ないということです。

2.資料を咀嚼する

ここでは、集めてきた個々の資料を手に取って、

・一つの事実を取り上げたり
・あっちに向けたりこっちに向けたり

このように、ジグゾーパズルのように試行錯誤することがとても大事です。

ここで、ふと浮かんだアイデアを書き留めておきます。

しかし、何も思い浮かばなくなり、絶望状態に陥ったら、次の第3段階という流れです。

3.手放す

ここでは、アイデアを考える努力を放棄して、この問題を心の外に放り出すことです。

そこでやることとしては、自分の想像力や感情を刺激するような、

・「映画」や「劇場」に出かける
・「詩」や「探偵小説」を読む

などが挙げられています。

そうすると、次の段階に入ることができます。

4.アイデアが生まれる

それは、自分たちがその到来を期待していない瞬間に訪れるのです。

例えば、

・ひげを剃っているとき
・お風呂に入っているとき
・朝起きて目が覚めていないとき

などです。

引力の発見で有名な「ニュートン」は、どうしてあなたはこの発見をしたのか?と聞かれたときに、「つねにそれを考えていることによってです」と答えています。

しかし、これを実際に発見したのは、彼が田舎道を散歩していたときだといいます。

5.世に送り出す

最終段階では、生まれたばかりのアイデアを現実の世界に連れ出すことです。

多くの良いアイデアが陽の目を浴びずに失われてしまいます。

なので、思いついたアイデアは胸の奥にはしまわずに、アイデアを世に送り出すことで、多くの人を刺激して、これらの人々が手を貸してくれます。

【最後に】

本書は、1940年から世界中で読まれている不朽の名作です。

今尚読まれているのは、「アイデアを生み出す不変の法則」が学べるためなので、とてもオススメの一冊です!

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