映画の紹介43本目 『英国王のスピーチ』
こんにちは、TAKUです。
今日紹介する映画は、
『英国王のスピーチ』です。
この映画は、
トム・フーバー監督の作品で、
吃音に悩まされたイギリス王ジョージ6世と、その治療にあたった大英帝国構成国出身の平民である言語療法士の友情を描いた物語です。
【監督のトム・フーバーについて】
監督はイギリスの映画監督でテレビドラマ演出家でもあります。
ハイゲート・スクールの1992年に、15分の短編映画『Painted Faces』でプロの演出家としてデビューしました。
その後、イギリスで数多くのテレビドラマを演出し、2006年に『エリザベス1世 ~愛と陰謀の王宮~』を監督し、プライムタイム・エミー賞監督賞を受賞しています。
2004年に『ヒラリー・スワンク IN レッド・ダスト』で映画監督デビューを果たし、2010年に『英国王のスピーチ(本作)』を監督し、作品はアカデミー作品賞をはじめ、4部門を受賞し、監督自身もアカデミー監督賞を受賞しました。
その後も『リリーのすべて』など、高い評価の作品を制作しています。
【あらすじ】
1925年に大英帝国博覧会閉会式で、ヨーク公アルバート王子はエリザベス妃に見守られ、父王ジョージ5世の代理として演説を行いました。
しかし、吃音症のために悲惨な結果に終わり、聴衆が落胆するのでした。
エリザベスはアルバート王子を説得して、言語聴覚士であるオーストラリア出身のライオネル・ローグのロンドンのオフィスをともに訪れます。
ローグは音楽が流れるヘッドホンをつけさせ、アルバートには自身の声が聞こえない状態でその声をレコードに録音します。
途中で腹を立てて帰ろうとするアルバート王子にローグは、録音したばかりのレコードを持たせるのでした。
その後、王子はローグのもとを再び訪れ、口の筋肉をリラックスさせる練習や、呼吸の訓練、発音の練習などを繰り返し行います。
アルバートはローグに吃音症の原因となった自身の不遇な生い立ちや、吃音を揶揄されたこと、末弟ジョン王子の死去を打ち明けて、二人の間に友情が芽生えていきます。
その年のクリスマス、ヨーク公夫妻はバルモラル城で行われたパーティで、城の周辺の木が勝手に切り倒される光景と、国王とシンプソン夫人の下品な姿を目の当たりにします。
エドワード8世のよくない話を聞いたローグは、代わりに国王に即位するべきだとアルバートを説得します。
そこで王子は、「それは反逆罪に当たる」、「あなたのような平民に言われる筋合いはない」と怒りローグの元から去ってしまうのでした。
そして、アルバート王子が『ジョージ6世』として即位する事態になりますが、新国王の吃音症は依然として深刻なままで、王位継承評議会での宣誓は散々なものでした。
ジョージ6世夫妻は再びローグを訪ね、謝罪して治療を再開します。
国王となることに不安を覚えるジョージ6世の前で、ローグは戴冠式で使われる椅子に座ってみせて国王を挑発します。
激怒してローグを怒鳴り散らす国王は、自らの雄弁さに驚き、戴冠式での宣誓は滞りなく進行し、ジョージ6世はその様子をニュース映画で家族とともに観ます。
さらに、それに引き続くニュースで、アドルフ・ヒトラーの演説の巧みさに強い印象を受けるのでした。
その後第二次世界大戦が始まり、ジョージ6世は大英帝国全土に向けて国民を鼓舞する演説を、緊急ラジオ放送で行うことになり、ラストを迎えるという物語です。
【最後に】
本映画を鑑賞して、
アルバートは自身に大きな悩みを抱えながらも、必死に努力して克服していく姿に感銘を受け、コンプレックスがあっても、努力次第で希望を持てる事を学びました。
とてもお勧めの作品です!
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