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映画の紹介163本目 『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』

こんにちは、たくやです。

今日紹介する映画は、
『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』です。

この映画はポール・トーマス・アンダーソン監督の作品で、

石油を掘り当てアメリカンドリームを実現し、巨万の富と権力を手にした男の人生を描いた物語です。

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【ポール・トーマス・アンダーソン監督について】

監督はアメリカ合衆国の映画監督、脚本家、映画プロデューサーです。

父親が深夜のホラー番組の司会者だったため、子どもの頃に俳優のロバート・リッジリーらと知り合います。

ニューヨーク大学映画学科に入学したものの数日で退学し、CMやミュージックビデオ、TV映画の制作にアシスタントとして携わります。

96年、「ハードエイト」で長編映画監督デビューを果たします。

高校時代に制作した短編「The Dirk Diggler Story」を長編リメイクした「ブギーナイツ」(97)にはリッジリーらが出演し、アカデミー脚本賞にノミネートされました。

「マグノリア」(99)でも同賞の候補に挙がり、ベルリン国際映画祭の金熊賞も受賞。

「パンチドランク・ラブ」(02)ではカンヌ国際映画祭の監督賞を「酔画仙」のイム・グォンテク監督と分け合い、「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」(07)でベルリン国際映画祭の銀熊賞、「ザ・マスター」(12)でベネチア国際映画祭の銀獅子賞を受賞しています。

【あらすじ】

舞台は20世紀初頭のアメリカ西部。

山師のダニエル・プレインヴューは幼い息子のH・Wを伴って油田を探していました。

あるとき彼は、サンデー牧場に石油が出る兆候があるという情報をサンデー家の青年ポールから得ます。

サンデー牧場を訪れたダニエルは家長でポールの父であるエイベルとポールの双子の兄イーライと交渉し、貧しいサンデー家から採掘権を買い取りました。

ダニエルは仲間を呼び寄せて試掘を開始して、数日後、油脈は掘り当てられたものの、そのとたんに爆発炎上事故が発生し、採掘を見物していたH・Wは吹き飛ばされて聴力を失ってしまうのでした。

H・Wは精神的混乱からダニエルの家に火を放ち、ついにH・Wとの生活をあきらめたダニエルは、彼をサン・フランシスコの寄宿舎学校に追いやります。

石油パイプラインを通すためにバンディ家の土地が必要だったダニエルは、イーライが主宰する教会で洗礼を受ける見返りにリース契約を結ぶことをバンディからもちかけられ、それをのみます。

イーライはダニエルを洗礼する際に、自分は息子を見捨てた罪人だ、と信者の前でダニエルに認めさせるのでした。

やがて手話を学んで帰ってきたH・Wとダニエルは和解し、イーライは宣教のため町を離れます。

十数年後、成長したH・Wは幼馴染であるサンデー家の娘メアリーと結婚して、事業で大成功を収め、大きな屋敷で一人さびしく酒におぼれる生活を送っていたダニエルに、H・Wは妻とともにメキシコに移り、起業したいと申し出ました。

激怒したダニエルはお前は孤児だから自分とは血がつながっていない、と彼を勘当してしまいます。

しばらくした後、今度はダニエルの元にイーライが突如現れて、バンディ家の土地での石油採掘に出資するよう請います。

ダニエルは同意しますが、自分はインチキ預言者で神は迷信だとイーライが宣言することを条件に出します。

イーライがひとしきりそう語った後で、ダニエルはバンディ家の土地にはもはや石油が残っていないことを明かしラストを迎える物語です。

【最後に】

本映画を鑑賞して、
架空の石油王である物語を通じて、アメリカにおける富や家族、宗教についての問題を描写していると感じ、現代の闇の部分を垣間見る事が出来ました。

とてもオススメの作品です!

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