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本の紹介11冊目 メイソン・カリーさんの著書『天才たちの日課』

今回紹介するのは、メイソン・カリーさんの著書『天才たちの日課』です。

本書は、過去のクリエイティブな偉人たち(小説家、詩人、芸術家、哲学者、研究者、作曲家、映画監督など)161人の天才の、最高の仕事をするための日常的な習慣について学ぶことができます。

主な習慣の内容としては、

・起床時間や就寝時間などの毎日のスケジュール
・仕事をする際のクセやこだわり
・趣向品など

これらです。

天才たちの日課を紐解いていくことで、私たちの日常生活でも応用することができます。



以下に著者のメイソン・カリーさんについてと、特に勉強になった方の習慣を紹介しています。

【著者のメイソン・カリーさんについて】

カリーさんは、大学卒業後、2005から2013年まで、ニューヨークの雑誌「Metropolis」、「Print」で編集者として勤務しました。

その後、フリーランスライターとして「Slate」、「New York Times」その他の媒体に寄稿します。

また、当時個人で運営していたブログ「Daily Routine」を元にした「Daily Rituals」(New York:Alfred Alfred A.Knopf,2013)が初単著となりました。

現在は、ウェブサイト「Core77」のシニア・エディターとして勤務しながら執筆活動を行なっています。

【ヴァン・ベートーヴェン(作曲家】

ベートーヴェンは夜明けに起きて、すぐに仕事を始めました。

朝食はコーヒーで、一杯につき豆は60粒を決めていて、正確にするため1粒ずつ数えることもありました。

それからお昼まで仕事をして、昼食をとったあとに長時間の散歩に出かけます。

ここで、いつも鉛筆と五線紙を持ち歩き、散歩しながら頭に思い浮かんできた楽想を書きつけました。

(暖かい時期には、より散歩ができるため多くの曲を作ることができたと語られています)

日が暮れると、居酒屋で新聞を読んだり、友人と過ごしたり、劇場に行くか本を読んだりしました。

夜は簡単な食事(スープ、昼食の残りなど)で、
ビールやワインを飲み、音楽の仕事は全くせずに、早々に寝るため22時にはベットに入ります。

また、変わった習慣として、手や体を洗うことがベートーヴェンは無くてはならないことの一つでした。

手を洗う際に、寝乱れたままの格好で洗面台の前に立ち、大声で音階を下から上に、上から下に唱えたり、鼻声を歌ったりしていました。

(これが深い瞑想の時間であったと語られています)

【村上春樹(作家)】

村上さんは朝は4時に起きて、そこから5.6時間ぶっ通しで仕事をします。

午後はランニングをするか水泳をするかして、雑用を片付け、本を読んで音楽を聴き、21時に寝ます。

本書では以下のように村上さんの言葉を紹介しています。

「この日課を毎日、変えることなく繰り返します。
繰り返すこと自体が重要になってくるんです。
一睡の催眠状態というか、自分に催眠術をかけて、より深い精神状態にもっていく」

長編小説を仕上げるのに必要な期間ずっとそれを続けるには、精神的な鍛錬では足りないため、

「体力が芸術的感性と同じくらい必要です」

と語られています。

作家としてデビューした当時は、1日にタバコを60本も吸っていましたが、今ではタバコを辞め、酒の量も減らし、野菜と魚中心の食事にしています。

毎日のランニングは25年以上続けていて、この徹底した日々の習慣こそが作家として一流である所以だと学びました。

【最後に】

本書では、クリエイティブな天才たちの日々の習慣について知ることができ、私たちが今後クリエイティブに生きていくにはとても勉強になります。

ぜひ、読んでみてはいかがでしょうか!


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