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本の紹介91冊目 『地頭力を鍛える』

こんにちは、TAKUです。

今日紹介するのは、
細谷功さんの著書『地頭力を鍛える』です。

この本は、
日本のビジネスコンサルタントである著者が、

問題解決に活かす「フェルミ推定」をはじめ、
「地頭力を鍛える方法」を綴った一冊です。

それでは紹介していきます。

【著者の細谷功さんとは?】

著者は、
東京大学工学部卒業後、東芝を経て、
アーンスト&ヤング・コンサルティング
(ザカティーコンサルティングの前身)に入社しました。

ここでは、
製造業を中心として製品開発を行い、

・マーケティング
・営業
・生産等の領域の戦略策定
・業務改革プランの策定・実行・定着化
・プロジェクト管理
・ERP等のシステム導入
・およびM&A後の企業統合

などを手がけました。

主な共訳書として、
『市場をリードする「業務優位性」戦略』
(ダイヤモンド社)などがあります。

【地頭力を定義する】

・「頭のよさ」は3種類

著者は、俗に言う「頭のいい」人の定義として
主に3種類あるといいます。

1.「物知り」

この人は、複数のクイズ番組に登場して
優勝をさらっていくような「クイズ王」や、
何ヵ国語に通じている語学の達人が
これに該当するといいます。

2.「機転が利く」

このタイプは、対人完成が高くて、
人の気持ちを瞬時に察知して行動できる人の
ことです。

他人の気持ちを先回りして理解したり、
自分の気持ちを素直に表現してすることに
長けており、感情に訴えるのも得意なタイプです。

例として、

・多数の出演者を相手に軽妙な
切り回しをするテレビ番組の司会者
・お客の「心」をつかむのがうまい優秀な営業マン

などが挙げられます。

3.「考える力」が強い

このタイプは、
数学の問題やパズルの問題を解くのが得意な、
考える力が強い人です。

本書では、このタイプの人を
「地頭がいい」タイプと定義しています。

これは、
あらゆる問題解決をする上での
基本的な力であり、その基本となる力が
「地頭力」です。

これら3つの能力のうち、特に地頭力は、

今は「VUCA(ブーカ)」と言われる、
時代の流れが不規則な時に、
重要な能力なのだと学びました。

【「地頭力を鍛える」ことは可能なのか】

著者は、「地頭」の定義は
生まれつきというものではなく、 

訓練によってある程度のレベルアップは
可能だと言います。

これは、日々の絶え間ない訓練と
「場数」で向上していきます。

だからこそ、地頭力は日々の思考習慣の
たまものであり、

「考える」という行為を習慣化していくことで
地頭力を向上させることができるのだと語られています。

【フェルミ推定とは?】

フェルミ推定とは、
「東京の都内に信号機は何基あるか?」
「世界中にサッカーボールはいくつあるか?」

など、把握することが難しく、
根拠がなく現実性のないような、

何らかの推定ロジックで
短時間で概数を求める方法のことです。

フェルミ推定は、
問題解決の縮図であり、
簡単に作成できて内容も身近であるため、

地頭力を試したり鍛えたりするツールとして
とても有用だと学びました。

【「全体から考える」フレームワーク思考】

この思考の目的は、

・思考の癖を取り払う
・コミュニケーションを効率的に進める
・ゼロベースで斬新な発想を生み出す

これらであり、各自が抽象度を
挙げて全体性を意識することが大切です。

この全体プロセスとして、

1.全体の俯瞰
2.「切り口」の選択
3.分類
4.因数分解
5.全体再俯瞰とボトルネックの発見

これをすることにより、
効率的に作業や目標達成を行えるのだと
学びました。

【最後に】

本書は、
日本のビジネスコンサルタントである著者が、

問題解決に活かす「フェルミ推定」をはじめ、
「地頭力を鍛える方法」を綴った一冊です。

ぜひ読んでみてはいかがでしょうか!

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