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本の紹介6冊目 ロバート・ハリスさんの著書『アウトサイダーの幸福論』

今回私が紹介するのはロバート・ハリスさんの著書『アウトサイダーの幸福論』です。

作家にして人気ラジオ・ナビゲーターである著者は、アメリカから世界にカウンター・カルチャーを発信したビートニクと呼ばれる末裔でもあります。

本書は、著者のありきたりなルールに縛られないアウトサイダーな生き方で、無類のライフ・スタイルを経てつかんだ知恵、人生哲学を20のキーワードごとに紹介されています。

以下に著者と本書で特に勉強になったポイントをまとめています!

【著者のロバート・ハリスさんについて】

著者は作家、ラジオ・ナビゲーターです。

上智大学を卒業後、バリ島をはじめ東南アジアを放浪しました。

その後、オーストラリアに延べ16年間滞在し、シドニーで書店&画廊の経営に携わります。

オーストラリア国営テレビ局で日本映画の英語字幕を手がけ、テレビ映画製作も行いました。

帰国後は、ラジオや著述で活躍し、『エグザイルス』(講談社+α文庫)、『アフォリズム』(サンクチュアリ出版)など多数の著書があります。

【アウトサイダーの生き方とは?】

まずはじめに、「アウトサイダー」という言葉に世間はどのようなイメージを持っているのでしょうか。

主に以下のイメージがあるかと思います。

・アウトロー
・異端者
・組織の部外者
・社会の少数派

著者は、アウトサイダーの定義として、

「常識や社会のルール、あるいは特定の組織や集団セオリー、そうしたものに囚われることなく、自由に考え、発想し、行動する人間のことを指すのである。」

と語られています。

現代は人類の歴史の中でも最も激しい時代であり、大衆が信じている常識やルールといったものはすぐに変化していきます。

このアウトサイダーな生き方こそが、時代の変化があろうとも、逆境の中でもリスクを取り、マイナスからプラスの価値を生み出すのだと学びました。

【人生の方向性・目的が明確であった】

著者は放浪に出た当時から、人生でやりたいこと、やりたくないことがハッキリと分かっていました。

例えば、人生で「やりたくないリスト」は、

・毎朝、通勤ラッシュを味わいたくない
・誰にも命令されたくない

など、サラリーマンが無理だということが一目で分かったと語られています。

また、放浪した後に作成した100の「やりたいことリスト」は人生のスパイスとなりました。

そして、

「日常生活の積み重ねの中で、これらの夢を一つひとつ叶えていくことが原動力となり、達成感とやる気を与えてくれた。」

と語られています。

【自分の信念を貫くことの大切さ】

著者は若いうちから放浪する中で挫折を経験し、その後も多くの苦い経験をしています。

例えば、破産を経験した際には目の前でクレジットカードをすべてハサミで切られ、愛車を持っていかれたことなどです。

このような時は、

「心の中がトホホ状態でも、歯を食いしばり、タフを装い、ハードボイルドでやっていくのがいちばんだ。」

と語られています。

そして、泣きたくなったら夜に一人で泣いて、泣いた後に自分を笑うくらいのユーモアセンスがあった方がいいと学びました。

また、辛い時こそ自分の信念を持って、今までのスタンスや姿勢を変えず、妥協もせず、謝りもせず、ひとりで乗り切ることの大切さも学びました。

そのように、

「自分を裏切らなかったこと、自分のスタイルを崩さなかったことが大きな力となり、自信になるのだ。」

と語られています。

【最後に】

本書は、若い頃から路上と放浪のアウトサイダーとしての生き方を貫いている著者の人生哲学について学ぶことができます。

様々な挫折や失敗をしながらも、その中で見出した著者の人生観がとても勉強になりました。

ぜひ読んでみてはいかがでしょうか!


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