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本の紹介33冊目 『シオンの議定書』

今回私が紹介するのは、四王天延孝(しおんてん のぶたか)さんの著書『シオンの議定書』です。

『シオンの議定書』は、「秘密権力の世界征服計画書」という触れ込みで広まった会話形式の文書です。

とくに現代では、

・国家財政の破綻
・通貨危機
・資源戦争

21世紀の歴史はこの書の通りに進行しています。

以下に著者についてと、本書で特に勉強になったポイントを紹介しています。

【著者の四王天延孝さんについて】

著者は元・陸軍中将、衆議院議員であり、陸軍士官学校、陸軍大学卒の旧日本陸軍エリート将校でもありました。

第一次世界大戦期に観戦武官として派遣されたフランスで、世界大戦を演出しているのは国際ユダヤであるとの説に接し、ユダヤ・フリーメーソン問題の資料を渉猟して研究を開始します。

大戦末期には、ロシアで共産革命政権が樹立されると日本軍はシベリアに出兵、北満州の陸軍諜報機関に派遣され、ロシア共産革命の実体がユダヤ革命であることを知り、軍内外に対してユダヤ陣営の危険を警告、警鐘を乱打しました。

【シオン議定書とは?】

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この文書は、1897年にスイスのバーゼルで開かれた第一回シオニスト会議(ユダヤ人代表会議)の席上で発表された「シオン二十四人の長老」による決議文であるという体裁をとっています。

『シオンの議定書』の主要論旨は、人類の秩序と国家権力を破壊して、無制限の支配権力を用いる新しい世界権力を打ちたてようとすることにあります。

これは、「ヘンリー・フォード」「ヒトラー」など世界中の反ユダヤ主義者にも影響を与えました。

議定書のなかに宣言されている綱領計画は、フランスやイギリスだけでなく全ヨーロッパで、さらに合衆国でも今日まで着々と実行されつつあります。

この計画が狙い定めているのは、本文でしばしば使用されている「ゴイム=非ユダヤ人」と称される世界各国民です。

本書に規定されている「自由」は民衆の力を利用することを目的としており、同時に彼らを頽廃させ、精神を惑乱させ、意思のない道具にしようと企図しているものばかりです。

結果的に、国家社会主義ドイツ労働者党政権のドイツにおいてユダヤ人の大量虐殺を引き起こしたともいえることから、「史上最悪の偽書」「史上最低の偽造文書」とも言われています。

【第10議定の「ユダヤ世界王」の項】

第10議定では、以下のように記されています。

各国内において政府と人民との関係を絶えず攪乱(かくらん)していなければならぬ。
そして実行まで行く不和、紛争、闘争、怨恨(えんこん)や、食糧不足、伝染病の蔓延をもって民衆を困り果てさせ、結局我我の金を借りて我々の支配下に入るほかに手段は無くすのである。

日本における戦後の流れを顧みると、55年体制を担ってきたのは自民党政権の終焉も民主党の政権交代もそれを主導したのはマスコミでした。

しかし、実際に実現してみればら政治家がますます小粒になっていると誰しもが感じる結果を残しています。

本書の翻訳者は、

このような不幸な事態は、『議定書』が求めるところの「政府と人民との関係を絶えず攪乱して」政府の無能と民衆との不和をことさらにマスコミが煽り立てる、という図式そのものではないか。

と語られています。

他に議定書に記されていることは、

・天才独裁者を利用する
・国家財政の破綻
・大学を支配する

など、現代に通じる議定が多いので、支配者の長期的な計画を知る上でとても貴重な資料で、勉強になりました。

【最後に】

本書は21世紀の今、世界中で起こっていることが本書のそのまま記載されていると言ってもいいくらい、貴重な議定が記された一冊となっています。

ぜひ読んでみてはいかがでしょうか!

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