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映画の紹介229本目 『2人のローマ教皇』

こんにちは、たくやです。

今日紹介する映画は、
『2人のローマ教皇』です。

この映画はフェルナンド・メイレレス監督の作品で、

カトリック協会における歴史的転換点の裏側を描いた物語です。


【フェルナンド・メイレレス監督について】

監督はブラジルのサンパウロ出身の映画監督です。

サンパウロ大学で建築を学んだのち、映画製作に興味を持ち仲間たちと短編映画を作り始めます。

テレビ局で働いた後、自身の制作会社を立ち上げ、本格的に映画制作を始め、2002年、リオデジャネイロのスラムの子どもたちの抗争を描いた「シティ・オブ・ゴッド」で、アカデミー賞で監督賞ほか4部門にノミネートされる高い評価を獲得します。

05年の「ナイロビの蜂」もアカデミー賞で4部門の候補に挙がり、レイチェル・ワイズに助演女優賞をもたらしました。

伊勢谷友介、木村佳乃も出演した「ブラインドネス」(08)を経て、19年にはローマ教皇ベネディクト16世と、翌年に教皇の座を受け継ぐことになるベルゴリオ枢機卿の間で行われた対話を描いたNetflixオリジナル映画「2人のローマ教皇」を発表。

同作はアカデミー賞で3部門ノミネートを果たし、16年に開催されたリオデジャネイロオリンピックの開会式の演出も手がけました。

【あらすじ】

2005年4月。

教皇ヨハネ・パウロ2世が死去。ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿は、新しい教皇選出の為にバチカンに召集されました。

コンクラーベにより、ドイツのヨーゼフ・ラッツィンガー枢機卿が教皇に選出されました。

ベルゴリオは2番目に高い投票数を獲得して、7年後にカトリック教会はバチカンのバチリークス・スキャンダルに巻き込まれ、ベネディクトの在職は隠蔽における彼の役割に関する公の非難によって傷つけられます。

2012年。

ベルゴリオは枢機卿辞任を願い出ましたが、教皇ベネディクト16世からの返答はなく、ベルゴリオは自分の辞表を教皇に手渡すためローマ行きのチケットを手配します。

その直後バチカンへ来るようにとの返信を受け取り、ベルゴリオと教皇ベネディクトは、教皇の別荘であるカステルガンドルフォ宮殿で会うのでした。

2人は神と教会の役割について議論して、ベネディクトはベルゴリオの辞任を拒否し、辞任する事が世間には教会への批判と映り、カトリック教会を弱体化させると告げます。

ベネディクトとベルゴリオは違いを脇に置いて非公式に対話をし徐々に熱心になっていきます。

ベネディクトは司祭職に至った経緯を語り、彼の個人的な関心について話し、ベルゴリオは彼の若い頃の人生と司祭職への道を語りました。

彼は婚約を解消しイエズス会に入会して、2人はベネディクトのお気に入りのテレビ番組、コムミサール・レックスを見て、ベルゴリオの辞任に関する議論がさらに遅れるのでした。

その間ベネディクトはベルゴリオの辞任について議論することを再び避けて、ベネディクトはシスティーナ礼拝堂内の「涙の間」でベルゴリオと会い、そこで教皇職を辞任する意思を打ち明けました。

衝撃を受けたベルゴリオは、教会の伝統と教皇職の継続性を主張して、ベネディクトは、今は変化が不可欠であると信じ主張するのでした。

ベネディクトはベルゴリオが彼の後継者になる可能性があると告げますが、ベルゴリオはアルゼンチンの軍事独裁政権時代の自身の行動と不作為の記憶、独裁政権に立ち向かわなかったことを理由に拒否して、その後ラストへ向かう物語です。

【最後に】

本映画を鑑賞して、
信仰心は同じであったとしても、生き方が考え方が全く違う2人が、論理的な会話を通じて理解していく様子に心が暖まりました。

とてもオススメの作品です!

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