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二日酔いだけじゃない!シジミの秘めたるダイエットパワー

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高タンパクな食事は、筋肉だけでなく肝臓の修復にも作用します。

とくにシジミはタウリンやオルニチンなどのアミノ酸を含み、肝機能の正常化に役立つ食品。

じつは基礎代謝によって、最大のカロリーを消費する臓器は肝臓です。

その全体に占める割合は、30%ほど。

かつては筋肉が40%を担う最大の消費器官とされていましたが、近年の見解でその比率は、20%前後でないかとされています。

ある意味では、正常な肝機能を維持することが、基礎代謝を下げないために、もっとも重要といえるのです。

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とくにシジミに含まれるタウリンは、肝臓が分泌する胆汁の主な成分。

脂質やタンパク質を分解して、腸で吸収されやすくします。

タウリンが肝臓の機能を活発にすることで、疲労感の軽減も期待できることから、栄養ドリンクの宣伝に使われるほど。

また血液中のコレステロールや、中性脂肪を減らすともいわれていて、ダイエッターには気になるところです。

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もうひとつシジミに豊富なオルニチンは、疲労の原因物質アンモニアを尿素に変換する代謝作用があります。

二日酔いにシジミ汁が効くとされるのは、お酒で増加するアンモニアを無毒化することができるためです。

ほかにもオルニチンは、皮膚の新陳代謝をスムーズにしてくれるので、体重だけでなく美肌も意識するダイエッターにはぴったりの栄養素。

さらにシジミは、優良なタンパク質の供給源でもあります。

アルコールなどで傷んだ肝臓の修復には、良質なタンパク質も必要不可欠。

とくにシジミの味噌汁は、動物性と植物性のWタンパク質が摂取できる優れものです。

貝類の出汁は、旨味を感じるコハク酸が多いため、汁物でいただくのはおすすめの食べかた。

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くわえてタウリンやオルニチンは水溶性のため、汁ごと食べられるお味噌汁は、ベストな調理法でもあります。

たしかに貝類の砂抜きは面倒ですが、1%の塩をくわえた水に3時間浸しておくだけで大丈夫。

まとめて大量に下処理し、冷凍しておくと便利です。

シジミのオルニチン量は、冷凍によって数倍になるという報告もあります。

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人体でもっとも大きな臓器は、肝臓です。

その役割は、アルコールの分解だけではありません。

栄養素の代謝や、老廃物の解毒など多岐にわたります。

基礎代謝における消費カロリーが、ナンバーワンなのもうなずける活躍。

「沈黙の臓器」だけに、機能が低下してもあまり症状がでない健気な存在でもあります。

週に1度はシジミ汁にして、疲れた肝臓をいたわってあげてはどうでしょうか?

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


(特定の栄養素の過剰摂取は、健康を害する可能性もあります)

(疾患をお持ちの方は、主治医の指示に従ってください)

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