VOL.7「15分でわかる社会起業の一歩!地域社会人大学院開校レシピ」

終わりに

私は団塊ジュニアという現役世代では最もボリュームの多い世代で大学受験の時も、社会に出る時も常に多くの人と競争をしてきた世代でございます。
(バブルも経験しておらず、“ついていない世代”です(笑))

我々が社会に出るときは終身雇用や年功序列など「人生のレール」がきちんと(ある程度)ひかれてました。ただ昨今の老後必要資金問題や実力主義、リストラなど多くの環境は大きく変化しております。つまり、「あれっ、あったと信じていたレールはもはやない!」という世代になります。

私は2年ほど前からたまたまご縁があり、娘の中学校のPTA会長を引き受けました。
その際に驚いたのは、PTAへの男性参加率の低さです(役員9人中男性1人)。不参加理由は仕事ということですが、今やPTA役員の女性の就業率もほぼ100%ですので、言い訳にはなりません。男女雇用均等法から女性は確かに社会に進出してますが、男性の地域参加はほぼ増えていない印象です。

まだまだ女性が地域や学校活動に参加するという暗黙の認識があるのかはわかりかねますが、一部の偏った方々で運営される組織には必ず綻びが生じてくるのではないでしょうか。
普通の人が普通の感覚で民主的、主体的に参加できるものにしたいと強く願っております。

残念ながら、多くのリタイア後の男性はなかなか地域に馴染めません。
(やる気も能力も時間もあるのにも関わらず)

定年後も以前勤めていた大企業の課長、部長の名刺を大切に持ち、いつまでも数十年前に卒業した一流大学のブランドにしがみつくのが典型的な男性ホワイトカラーです。そんな悲しいおじさんから脱却して一刻も早く“イケオジ”になりましょう!

もちろん、現役のときはバリバリと1日の多くの時間を仕事の世界に費やしていたため、急に退職後に地域に溶け込もうとしてもなかなかもって困難です。
(私も40歳ごろ地域デビューしましたがそれでも苦労しました)

私の地域大学院の裏のコンセプトは“地域社会への小学校”にしております。
タイトルは大学院なのですが、実は“地域社会人小学校”なのです。

特に私がターゲット(来ていただきたい方)はやはり同世代の男性ビジネスマンの方です。来ていただいて、勇気を持ってご参加いただき、自分たちの知見を地域に還流するということを通じ、最終的にはゆるりとした昔から日本文化には根付いていた地域での相互での助け合い、見守りなどが自然とできるようになることが私の心からの望みです。

人生は100年と言いますが、幸せは“時間の量”ではなく、“質”であると思います。そして質とは、当然、経済面、健康面などございますが、今の成熟した社会においてはやはり人とのつながりが人の幸せに他ならないのではないでしょうか。

会社員がリタイアした後にある、亡くなるまでの可処分時間は10万時間あると言われ、それは現役時代に働いた時間の合計、そして現役時代の余暇時間の合計とほぼ同じ時間になります。

そんな多くの時間を無為に自分のためだけに過ごしていては“もったいないお化け”がでてきます。

壮大な話に聞こえるかもしれませんが、そもそも我々が保有している知識や技術は、先人の偉人たち、ご先祖や先生、仕事の先輩などから預かったものであり、それは実は自分の所有物ではなく、一旦預かっている公共資産なので、我々は独り占めするのではなく、次世代や他の人に進んで分け与えなければならない義務があるのではないでしょうか。

最後は精神論みたいな内容が多くなってしまいましたが、この社会人大学院のレシピがみなさまの地域活動のはじめの一歩、そしてお手元で困った時に見返せる手帖がわりになれば幸いでございます。
最後まで乱文をお読みいただき、本当にありがとうございます。

ぜひ、この本をきっかけに小さな一歩を踏み出してください。
今の状態が平凡であっても、地味だって、自信がなくたって構いません。

みなさまの人生に、少しでもお役に立てればこれほど嬉しいことはございません。

中井・落合社会人大学院

https://ochiainakai-daigakuin.jimdosite.com

紹介動画

https://youtu.be/QbQocKKYZ-4 

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次回はNo2の配信予定です!(2/12予定)

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