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帯状疱疹通信

世間は3連休真っ只中。有給足して4連休なう。
3万くらい小遣いよこせやメガネ。

齢50も過ぎますと、様々な病に罹るようです。
二月に一度通う病院にも様々なポスターが貼ってありまして
中でも目を引くのは帯状疱疹に関わるものでした。
50歳を超えると罹患リスクが急増すると棒グラフで示され、早めに予防接種をと呼びかけています。

このグラフでもわかるように、罹るのは圧倒的に女性が多いのです。
急増してるのはほぼ女性じゃないかと思うほどです。

子供の頃にかかった水疱瘡のウィルスが、大人になってもずっと神経節という、神経の節のような部分に潜んでいるのです。
神経を道路に例えるなら、道路沿いのコンビニが神経節にあたります。
免疫が落ちてくると、その神経節のウィルスが一気に神経に躍り出てきます。免疫は言わば警察です。警察のパトロールが手薄になった隙を見て、コンビニのヤンキー共が道路に飛び出してくる訳です。
そして色々悪さをすると、神経に痛みが出てくるのです。
帯状疱疹の初期症状は痛みです。発疹はその後に出ます。

私は最初、左の肩甲骨あたりに痛みが出ました。
大した痛みではありません。気にしなければ忘れてしまう程度のものでした。しかし寝ても治らない痛み。寝違えた覚えもないのに何だろうと不思議に思っていました。
実は痛みが出始める前の日、朝起きた時にとても体調が悪かったんです。
クーラーのあたり過ぎだったのかもしれませんが、頭が痛くて、背中もバキバキに凝っている状態でした。
この時に免疫がガタ落ちしてしまったのかも知れないと考えています。

この病の名を最初に聞いたのは雅子様が罹患された時でした。
帯状疱疹などという変な名前だと思いましたが、過度のストレスで罹ることが多いのだと言うことでした。
民間から皇室に嫁いだ雅子様のストレスたるや尋常ではないでしょうから罹るのも無理からぬことですが、残業出張なしで、嫌な上司もいないし、何なら暇な位の仕事でほぼストレスなどとは無縁の自分がストレスで罹患したとは到底考えられません。
まず間違いなくクーラー病のせいでしょう。

左肩甲骨の痛みが出始めて3日後、今度は左の胸の表面あたりにピリピリとした痛みが出始めて来ました。肩甲骨も痛いままですが、胸のほうが気になってあまり感じない状態でした。
まだ発疹は出ていないので、原因がわからず、肋骨にヒビでも入ったのかとすら思いました。尤も骨折の経験はないので比較しようもないのですが。

その翌日の夜、風呂場で変な発疹が出来ていることに気づきました。
直径4センチくらいの発疹が2箇所。うち一箇所は小さい発疹がたくさん出来ていました。明らかに変な発疹です。この時にまさか帯状疱疹じゃあるまいなと疑いました。翌日会社帰りに皮膚科を受診すると「はい帯状疱疹でーす」と女医さんに即答されました。
1週間分の飲み薬と塗り薬を処方され、診察代と合わせて7千円と言うなかなかの金を支払うハメになりました。
メガネさんに減税してもらった分はこれで飛びました。

この頃はまだ、皮膚表面の焼けるような痛みがメインでしたからまだマシな方でした。薬を飲み始めてから、今度は胸の中、つまり神経が痛みだしたのです。尤も神経の病気なので痛いのは当たり前なんですが、これがなかなかのものでした。思わずイタタと声が出たり、身を捩るような痛みが頻繁に出るのです。痛みの種類としては、つるような痛みです。誰かに体の中の筋を無理やり引っ張られているような、直線的な痛みです。最初に肩甲骨の痛みが出始めてから一週間程立った頃でしたが、ちょうど土日の週末が痛みのピークでした。

医者からはとにかく安静にしていろとの事でしたので、どこにも出かけたりせず、自宅にいましたが、何もしないわけにも行きません。別に寝てないといけない病でもないので、ネットを見たりスマホゲームなどをしていました。確かに寝ている時や、電車でずっと座ったりしている時は痛みはほぼ出ませんが、何か始めると痛みが出るのです。左腕を動かしたり、何か物を持ったりすると痛いのです。やはり神経を刺激すると良くないようでした。
ご存じの方も多いでしょうが、この病気の特徴的な所は、体の右半身か左半身のどちらかにだけ出るというものです。
体の右左をまたいで出ることはない、顔でさえ右左かどちらかにだけ発疹が出ると言うのですから面白い(失礼)
ただ、顔にできる場合は、目や鼻の器官に影響が及ぶ場合があるので注意が必要です。

帯状疱疹に罹った人は家族にも職場にも結構います。
聞いていた話ではめちゃくちゃ痛いと言うことでした。
確かに痛いは痛いですが、今までの人生で最高レベルという程ではないというのが自分の感覚でした。
例えば片頭痛の痛み。目の奥がズキズキと痛むあの辛さは相当です。
くしゃみや咳をすると余計にズキッと痛むので、くしゃみ咳をするのが怖くなるんです。
あとは扁桃炎。風邪から悪化したのですが、この頃は滅多に病院など行きませんでした。ほっとけばそのうち治るだろうと放置していたら、最終的に何も食べられなくなり、自分のツバを飲み込んだだけで体がビクッと反応するほど悪化し、結局病院で点滴を打つハメになりました。

これらの痛みがレベル5だとするならば、帯状疱疹の痛みはレベル3程度です。全然耐えられる痛みです。

この帯状疱疹は誰しも同じ段階を経るのだそうです。
まず痛み。それから発疹。水ぶくれ。ただれ。かさぶた。剥がれた跡。といった順番です。私は現在ただれが、かさぶたになり始めている段階です。
内側の痛みはほぼ消えましたが、表面の違和感のような痛み、例えば風を引いた時に、布がこすれた時の不快感のような痛みが胸から腕の付け根辺りまで残っています。
間違いなく快方に向かってはいるのですが、気になるのは後遺症です。
完治した跡も痛みが残るケースが結構あるそうなんです。しかもこれはなかなか治療がやっかいなのだそうで、それだけ少し心配です。

ただ、私の場合は発疹の面積や痛みの度合いからしてかなり軽症なようですので、おそらく後遺症の心配はなさそうです。
そしてこの病は、一度罹ったら生涯二度とかかることは基本的にないそうです。稀に若い時に罹って、高齢になって再発することはあるようですが、私の年齢ではもうないと考えていいでしょう。

予防接種を受けるのがベストでしょうが、4万もかかるので、ハッキリ言って罹って7千円で済むならその方が安上がりですし、免疫も獲得できるので良しとする、といった所でしょうか。あくまで軽症だった私のケースに限っての事ですが。
とにかく早い受診、治療が大切だと思います。
みなさんもお気をつけください。
最後に病院でもらった資料を添付しておきます。




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