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たった1回の説明で相手の行動を変えられると思うな。

いつもありがとうございます。
週1で朝出勤前に運動場によってドッジボールをしている子どもたちに「ちょっと1球投げさせて~。」と笑顔でボールを受け取り、全力投球で当て倒してから職員室へ向かっている、学校事務職員のタクトです。

今回は、「何度も伝えることはめっちゃ大事」テーマでお話をしたいと思います。

先日、僕の学校で、第1回目の教育課程編成会議がありました。
「教育課程編成会議」とは、その学校の教育活動(授業や行事)を来年度に向けてどう改善していくかを学校の職員みんなで話し合う会議です。年度末まで何度も議論して、教育課程(学校教育のマニュアルみたいなもの)をつくっていきます。

多くの学校では、「知」・「徳」・「体」の3つのテーマごとに部が分かれ部ごとに議論します。
僕の学校では、この3つの部(学び合い部、認め合い部、鍛え合い部)に加え、僕が部長をしている「連携」をテーマにした支え合い部があります。

今回の会議では、強み弱みを分析して改善策や方向性を各部ごとに提案していきました。
支え合い部長の僕からは、具体的な提案ではなく、「改善する=変化させるということなので、メンタル的な部分も含めて大きな労力が要る。改善を実現させるには、まずは、それに取り組める職員の時間的・気持ち的な“ゆとり”を作り出すことが必要なので、みんなでいっしょに考えていきたいです。」ということを先生たちにお話しさせていただきました。

この、「取り組むにはゆとりが必要」って当たり前のことなんですが、特に学校現場ではめちゃくちゃ大切だと思っていて、学校の先生たちって、ちょっとでも「子どものためになる!」と思えば、結構なんでもがんばってやっちゃう人が多い気がしてます。逆に言うと、費用対効果はあんまり考えない。

その結果、あれもこれも手を出して、やらなきゃいけないことに囲まれて、自分の稼働時間ばかりどんどん増えていき、多忙化がぐんぐん進んじゃって先生たちが疲弊していくのが今の学校だと思っています。

当然、一番大切にしたい「目の前の子どもと向き合う時間」のはずが、時間的にも精神的にもゆとりが無い中で子どもと接することになります。
(もちろん学校の実態によって違いますが、少なくとも僕の学校ではそう。)

だから、先生たち一人ひとりの「費用対効果を考える意識」や「ゆとりをつくる意識」は大切なんです。

・・・で、これって、僕があの場で言わなくても多くの人は頭では理解していると思います。でも、実際にはそれができていない現状が確かにある。

だからあえて、あの場で、編成会議の中で全体に向けて伝えた方がよいと思って、具体的な提案ではなく、このことを話しました。
そして、会議のたびに同じことをどこかで発言しようと思ってます。

なぜかと言うと、
人に頭で理解させるまではできても、行動に移させる(行動を変化させる)まで持っていくのは難易度がぐっと上がります。
そこを突破するためには、同じ説明を何度も繰り返す必要があると思ってるからです。


何度も何度も伝えて、まず頭で理解してもらい、共感してもらい、そしてどこかのタイミングで初めて行動に移してもらえる。

繰り返し同じことを伝えるのは大変です。
同じ内容を伝えるのだから、興味を持って聞いてもらうには工夫が必要です。切り口を変えてみたり、例えを出してみたり、同じことを繰り返し伝えるには、同じ話にならないように考えないといけません。あと、必ずとんでくるのが、「また同じ話かよ」というツッコミ。そこに負けずに何度も伝え続ける。

1回の説明で相手が行動するところまで伝えきれていないのだから、何度も何度も繰り返し伝えることが必要なのは当然。むしろ1回で理解して動いてくれると思う方がおこがましい。というのが僕の考えです。

もちろんめちゃくちゃ説得力があったり信用があったりしてそれができる方もいるとは思います。ただ僕はそこまて能力が高くないので、できないですということです。

この考え方をちゃんと見える形で言語化しておかないと、会議の雰囲気に流されてぶれちゃう気がしたので、noteにしてみました。

これから何度もある教育課程編成会議。

子どもたちのためにも先生たちのために、学校を改善する一番のチャンスです。

本気で学校を良くしたいので、自分の考え・思いを丁寧に相手に寄り添いながら、「繰り返し伝える」ことができる学校事務職員を目指します。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

未来を創るのは今の子どもたち。

明るく楽しい“未来”のために、明るく楽しい“学校”を創る。

学校の未来を拓く人になる、学校事務職員、タクト。

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