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冬の匂いを感じられる人になりまして

たくみです。
冬も本番、ただでさえ時間のかかる起床に
夏の倍の時間が必要になりました。

文章を書くのは好きなのですが、書き終えるまでに時間がかかってしまうので
年末にiPhoneのメモに書き留めていたものを
お正月も終わった頃に投稿するという始末。

それでも文章にしたのは久しぶりに文章に触れたかったのもありますが、今年を振り返ると余りにも色々な事がありすぎて
文章にしないのは勿体無いなと思ったからです。
遠回りしすぎた文章ですが、お正月の番組に飽きた頃や帰省の電車や新幹線などでふらっと読んでくださると嬉しいです。

秋の色も早々に消え、寒気が一気に来たかと思えば気づけばクリスマス、街はすっかり浮かれていました。そう思えば気づけば年末で、お正月になっていました。

サンタ帽をかぶって配達するピザ屋のバイト、玄関先のお正月に飾るやつ(これなんて言うん)周りを見渡すと色も香りも違う世界が広がっていました。
こう言うの毎年、全部が心をキュッとさせるんですよね〜


もうそろ春になるんだな〜なんて思っていると
更に心がキュッとなります。
何を書こうとしてたんだっけ、あ、2022年の振り返りをしようとしてたんだった

「あ、世界って意外と色付いてんだな〜。知らんかった。」
こう感じながら、過ごしていました。

何を言っているのか、全くわからないと思いますが後々に回収させてください。

今年は大学を卒業し、旧友たちと定期的に飲みを交わすものの
殆どの時間は高円寺の1Kと千代田区のオフィスで過ごしました。
「命を削ってでも、目標に向かって頑張るべき。」これが哲学として染み込んできた私はどこか空回りしていました。

「頑張ってるね」
「頑張れ」
「期待してるよ」
「社運がかかっています、絶対成功させてくださいね」
こんな言葉を身の丈に合わない数、嬉しいほど貰って行く中で

何を求められて、どんな仮面を付けるべきなのかを無意識に考え続け
演じ続けていました。
そうやって嘘をつき続けて生きているうちに

「え、俺って何してんだっけ?誰だ?」
「取り敢えず頑張らないと」

そんな感覚になっていきました。

春の桜の色までは覚えています。
流行りの病で入社式に出れなかった以外は比較的前向きな気持ちで臨みました。
半袖が着れる日が増えてきて、夏になると研修も終わり早々に案件に入る機会をいただきました。
疲れてはいたけれど、出来ることが増え、それに伴って大きなチャンスをいただき
見たことのない額と向き合う日々
自分の考えで意味わからない額が動く刺激を感じました。

そろそろ海も入れなくなるかな〜と言う時期
髪もろくにセットせず、興味のあった服も毎日同じ真っ黒のシャツとパンツを着回していました。
いつも同じ野菜ジュースを朝飲み、モンスターをかっこんで、昼は抜き
夜は冷凍弁当サービス、noshのヘビーユーザーだったので、それを食べていました。(これ一人暮らしのめんどくさがりなら絶対使った方が良い)
この時は恐らく色を感じられなくなっていました。

「老けたね」
「バウンディーみたいな髪してるね」
と言われたのを今でも覚えております。
(バウンディーさんは同年代としてめちゃくちゃ尊敬してますし、想い出の曲も何度もリピートするくらい好きです)

そして色々あり、12月
ある友人にハッとさせられ息を吹き返しました。
軽く叱られたのと同時に
「たっくん大丈夫?」
夜中3時頃、何となく散歩に出た公園のベンチで風に吹かれながらLINEを開きました。

その数日後友人に会い、何をしていたのか、何を感じたのか全て話しました。
「あまり1人で抱え込まないこと」
その後、色々な事を話しました。
今までの僕なら、ふーんと流していましたが
今の僕にはあまりにも響きすぎました。

帰り道
見栄を張り、虚勢を張り、偽り、仮面を被ったまま、あまり本性を見せない私自身があまりにも惨めに思え、そしてやるせない気持ちになり
同時にそこまで本気で思ってくれる友人に心から尊敬と感謝を感じた日でした。

そこから数日は自分なりにそれ相応に落ち込み、そして悔やみ、悩みました。
今までの人生の生き方、価値観を振り返り
「前からそうだったなー、どうにかなってきちゃったんだ」と思うのと同時に
「これが転換期だな〜」とも思いました。
しばらくはバッドに入ったんですけど、、、

何周、何十時間と思考した結果
「まぁ、その時はそう思ってたから仕方ないか〜」と結論付けて自分を納得させました。

そこからは「じゃあどう変わろうか」そんな考えにシフトして、なるべく行動に移しました。

それからは昔の自分を罵ったり、卑しめることはできるだけしないようにしました。やっぱり、悲しくはなるもんね。昔あってこその今、って思えるようになりたいよね。まだできてないけど。

そこからはあまり強く望む事も、競争社会にも一旦飽きちゃって
(大学を休学して、メキシコで楽しく過ごしてる、いつ帰ってくるか分からない、思いっきりレールから外れて楽しんでる妹にどこか憧れがあったのかもしれません。大学は一応卒業しようとは思ってるみたいですけど、、)

そこからは色々手をつけていた勉強も、自己啓発本も一旦手放して
ふらふら起きて、朝トーストなんて焼いて、目玉焼き乗っけて、コーヒー飲みながら好きな音楽かけてチルしたり
娯楽から遠ざけていた人生だったので、Netflix契約して人生23年目にして初めてハリーポッターを観てみたり
ファーストラブ初恋を観て、心から感動したり
夜はしっかりお湯に浸かったり、大好きな親友たちと味のするご飯を食べて話をしたり
冬を嗅いで、こんな大切な事をしていたらあまりにも忙しいので、前までみたいに「自己成長こそ人生の全てだ」みたいな事は考える時間がない。

前の僕が見たら、頑張ってよ〜って思う気もするけど、こんな大切な事を疎かにしていた昔より今の方がずっと良い
宙で足掻いて必死に上を見るより、ちゃんと足で立って、ただ前を見ている今がずっといい。


季節の匂いがわからなくなったら、きっと心が死んでしまうから、今年はしっかり季節を嗅ごう。2022年の大事な人たちがどんな顔で語りかけてきたかを、何年経っても忘れないほどに見ていよう。そんなことを思って過ごした年でした。



来年からは、来る春の匂いで心が包まれるくらいの余裕は忘れずに、ちょっとずつ上も向いていこうかなと思います。

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