【Maker Faire】個人がイノベーションの起こす時代になりつつある。

恥ずかしながらこれまでMaker Faireというものを知りませんでした。

"Maker Faire(メイカーフェア)は、メイカームーブメントのお祭りです。ユニークな発想と誰でも使えるようになった新しいテクノロジーの力で、皆があっと驚くものや、これまでになかった便利なもの、ユニークなものを作り出す「メイカー(Maker)」が集い、展示と交流を行います。
多くの展示は、小さい子どもたちでも楽しめるもので、実際にものを作る体験ができるワークショップと合わせて、新しいツールを使ってものを作ることやプログラミングなどについて、楽しみながら学ぶことが可能です。”(公式HPより引用)

本記事では理系サラリーマンが「自作」というものの現在と将来について考えていきます。

結論から言うと
「Maker Faireに出展したいなあ。企業が作るほどの需要はないけど、私と近い生活をしている人にとって便利なものを作りたい」
です。


1. 企業は需要が大きいところだけを作り利益を上げる

当たり前のことですが、企業は多くの需要が見込まれる製品しか作りません。

製造費、人件費など一つの製品を作るのにはお金がかかるからです。

このような状況だと、次のようなことが発生します。

部下「部長、新しい製品を考えました」
上司「そうか、これのどこが便利なんだ?」
部下「~~と言うところが便利です」
上司「そうか、で、これはどれぐらい売れる予定なんだ? データは?」

上司は「製品が売れる根拠」を求めますし、部下はそれを提示しなければ製品化はされません。

「製品が売れる根拠」を示して、提案が通ればよいですが、上司は上司で思い込みがあるので「上司が売れると思っていて、かつちゃんとデータが揃っている製品」しか世の中には生まれません。

このような「部下-上司-顧客」という三権分立、あるいは中間搾取により、私達の手元には多くの需要が確実に見込まれる製品だけが運ばれてくるのです。

2. 個人でも色々作れる時代

昔から日曜大工の文化はありました。

しかし、今ほど個人でいろいろなものが作れる時代はないでしょう。また、今後もこの流れは加速していくと思います。

代表的な例で言えば、ネットサービスです。

SNS……個人の意見を発信(例:ツイッター、note)
サービス立ち上げ……無料で全世界の人にサービスを提供(例:googleマップ)

SNSはこれまで本やテレビなどマスメディアを通さなければならなかった個人の意見の発信になりますし、ネットサービスはこれまで人がやっていたサービスを自動化しました。

これらの自作のすごいところは、サーバーさえあれば(もちろん規模や難易度によりますが)発想によって誰でも全世界に格安で届けられる、という点です。

また、Raspberry piやaruduinoなどの低価格PC、また、低価格PCのによりロボットが低価格化したことで3Dプリンターも格安になりました。

(簡単にいうとarduinoはガラケーで、Raspberry piはスマホ、みたいな性能差があります)

これらの登場により、最近はネット上のバーチャルな話だけではなく、リアルでも多くのものが色々と作れるようになりました。

3. 自分の生活を一番知っているのは自分自身

さて、3Dプリンターの普及、PCの低価格化、このあたりはよく聞く話だったかと思います。

では「これらの何がすごいのか」まだそのすごさを多くの方は体験していないかもしれません。

ここで、一旦視点を変換してみましょう。

企業……少数の需要向けの商品を作れない。意思決定がデータ(アンケート)、上司によって行われる。
個人……安価で高機能なものが作れるようになった。ほぼ無料で全世界に情報を発信できる。

上の状況を踏まえ、私は「自作」に大きな可能性を感じています。

なぜなら、

1. 私自身の「欲しいもの」を一番理解しているのは「私」自身、それぞれの個人自体であり、
2. 個人の「欲しいもの」を簡単に作れるものがもう世の中にはある

からです。

速度の観点も忘れてはいけません。ものにはよりますが、私達は自分たちが「ほしい」と思った商品を割と簡単に作ってしまえます。ですが、企業だったらこうはいきません。

4. 自作からイノベーションを起こしたい

例えば「絵」を例に考えてください。

「絵の書き方」で調べてみると多くのサイトがヒットします。中には無益な情報もあるでしょうが、「絵の描き方」はネット上にたくさんあると考えてもいいでしょう。

また、完成された「絵」もたくさん売られています。あるいは、多くの作品が無料で公開されています。

これらは「ノウハウ」も「完成品」も無料になっている状態だといえるでしょう。

絵の書き方=ノウハウ
絵=完成品

同じ構図が、今後、衣食住に関して起こるといいなあと私は願望を抱いています。

例えばこんな感じです。

洋服の作り方=ノウハウ
3Dプリンタの洋服のデータ=完成品

実物があるものは必ずしも完成品が物品だとは限りません。しかし、こんなふうに洋服が作られれば必要なのは原材料費だけです。

そこに、人件費などは必要ではありません。

お洒落をするための洋服には人はお金を使う必要があるかもしれませんが「ユニクロで十分」と考えている人は、将来「無料の」「ベーシックな」服を着ているかもしれません。

こうすれば多くのものは安くなります。「安くで」「多くの」「自分にあった」ものが手に入るようになること、これこそ私が想像する「自作によるイノベーション」です。

今回は以上です。ノリハラでした。

いつか時間ができたら、いくつかある「自作プロジェクト」を進めていきたいなあ、と考えつつ…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?