日の呼吸と痣・透明世界・赫刀等との関連について

鬼滅の刃が好きなノリハラです。今日は鬼滅の刃の物語の中で最強の必殺技の役割を果たしている日の呼吸について考えたことについて考えていこうと思います。

というのも、日の呼吸あるいはヒノカミ神楽の使い手である以下の三人について

・縁壱
・炭十郎(父)
・炭治郎

この三人の能力におおよその共通点があるように思えたのと、同時に「どこまでが日の呼吸の効果」なんだろうという疑問が生じたからです。

(今更ですが鬼滅の刃のネタバレを含みます。ご注意ください)

例えば縁壱には額に赤い字があります。これは「日の呼吸の選ばれた使い手は生まれつき額に赤い痣がある」という話は煉獄家で伝承された炎柱の書にも書かれてあるということで、これについては「日の呼吸の使い手ならでは」ということだと思います。

ですが一方で透明な世界への入門については時透を含め日の呼吸の使い手以外の多くの人物ができることから「日の呼吸の使い手ならでは」ではないことがわかります。

個人的な興味からこのあたりの切り分けをやってみました。結果は以下の表のようになっています。

画像1

では、以下で詳細に考えた結果について書いていこうと思います。

日の呼吸について

日の呼吸の概要については以下の記事におまかせいたします。原作未読の方や概要を知りたいと考えている方は以下の記事をご覧いただければと思います。

日の呼吸(ピクシブ百科事典へのリンク)

上の記事にほとんど概要が書かれています。

日の呼吸はヒノカミ神楽などと表記が揺れることがありますが、ここではどちらも日の呼吸として考えます。話は横道にそれますが、個人的には最終決戦で炭治郎の呼吸が「ヒノカミ神楽」から「日の呼吸」に変わったのは、「遺伝した記憶」を見てパワーアップしたからではなく、自分の技を「日の呼吸」と認識したからだと考えています。黒死牟戦でも「なぜお前の呼吸(日の呼吸)は残っている」と言われているからです。(リンクにかかれている内容との違いについての弁明です)

日の呼吸と痣

すでに述べましたが、これは「日の呼吸の使い手」として選ばれたものが生まれつき有するものと考えて間違いないと思います。炭治郎も「父には生まれついての痣があった」と語っています。

この点から考えて炭治郎は「日の呼吸」を使えはするけど、完全には選ばれていない、ということだと思います。実際「日の呼吸は自分の体に合っていない」という旨の発現を炭治郎はしています。

また、痣については「生まれつきの痣」であるという点が重要です。他の剣士も後に覚醒し痣を発現させていますが生まれつきのものではありません。むしろ、彼らのは炭治郎のように「はじめに痣を発現させたもの」から連鎖的に発現したものです。

そういう意味では良く言えば日の呼吸の生まれつきの痣は周りを照らすまさに太陽のような存在といえます(ただ、悪く言えば、周りの寿命を燃やす病原菌のようなものとも言える気がしますが、、、)

日の呼吸と透明な世界

こちらもすでに述べましたが透明な世界に入ることについては日の呼吸の使い手であることはあまり関係がないように思います。

日の呼吸が使えない他の剣士も、自身の剣技のレベルが最高に高まった段階で透明な世界に入門しています。ですので透明な世界への入門は剣技のレベルを表す指標の一つであると考えるものでしょう。

日の呼吸と黒い刀

呼吸と刀の色は関係があると作中での描写があります。煉獄さんが「黒刀はどの系統を極めればよいのかわからない」との旨の発現をしているところです。

縁壱の刀も黒色です。炭十郎は鬼殺隊ではなかったので、日輪刀の色はわかりません。ですが「日の呼吸の正統継承者」は他にいない、という状況で、同時に「日輪刀が黒色に変わる人も少ない」ことから、黒刀は日の呼吸に適正がある、ということを示していると思います。

そう考えると炭治郎って「日輪刀的には日の呼吸」を極めたほうがいい人、だけど「痣的にはそこまで日の呼吸を使いこなせるというわけじゃない」人ということで非常に微妙な立ち位置だなーと、こうやってまとめていく過程で思ってしまいました。

あと、補足的になりますが、「黒色の刀を持つ人」は「日の呼吸の適正」ということで、もしかしたら無惨に優先的に殺されたのかもしれません。さらに言えば、日の呼吸の伝承も鬼殺隊では行われていないので、適切な師匠もつかなかったのでしょう。その結果「黒刀の剣士は出世しない」という話ができたのではないか、というのが私の予想です。

日の呼吸と赫刀

こちらについては作中に明確な説明がありますが、念の為、赫刀の発動条件については主に以下の4つです。

・刀の柄を万力の握力で強く握る
・禰豆子の血鬼術「爆血」を刀に使用する
・刀(武器)同士を強くぶつける

日の呼吸とは特に関係なさそうです。

日の呼吸と無限の体力(13番目の型)

無限の体力は日の呼吸の特性の一つだと考えます。というのも、日の呼吸(ヒノカミ神楽)の使い手である父・炭十郎は次のように言っているからです。

「息の仕方があるんだよ どれだけ動いても疲れない息の仕方」

作中でも、炭十郎は一晩中神楽を踊り続けた、という描写があります。もしかしたら呼吸を極めれば全員同じことができるのかもしれませんが、無限の体力について言及されているのは日の呼吸のみです。

父・炭十郎は割と平然と一晩踊っているようです。普段は病弱なのにも関わらず、神楽を踊ることができたのは日の呼吸の特性であると考えています。

しかし、日の呼吸を使えれば体力が無限になるというわけではないようです。炭治郎は最終決戦で(戦いだったから)というのもありますが「俺は地獄を見るだろう」と語っています。

無限の体力は特殊能力ですが、それよりも日の呼吸の特性として「12の技の繰り返しで的に永遠に攻撃できるように出来上がっている技の集合体」というのがあるということだと思います。炭治郎も日の呼吸を極めればつらい思いをすることなく一晩中踊ることができるのかもしれません。しかし、最終決戦でも技の集合体を繰り出し続け(きつい思いをしながら)無惨を足止めするにとどまりました。

一方で縁壱ですが、ちょっとぶっ壊れ性能すぎるので一旦話を横においておきます。

余談:痣と短命

縁壱と日の呼吸の話に関連して、余談として痣と短命であることについて書いていきます。

痣の持ち主は一時的にパワーアップする代わりに、25歳で死ぬそうです。縁壱は例外的に生きていましたが、他のパターンと同じようには語ってはいけないような気がします。

考えたいのは炭十郎についてです。炭十郎は生まれつきの痣を発現させており、同時に病弱で若くしてなくなっています。ここには何らかの因果関係があるような気がします。

痣と炭十郎の命を落とした原因について、明確な答えを出すことはできません。病弱だった、と書かれていますが、痣と病気はちょっと違うような気もしますし…でも同じ様に短命だった、というところが気になりますし…という感じで答えは出ないままです。

縁壱がぶっ壊れ性能なので判別できない

日の呼吸ってなんだろう、という思考を整理した結果をこの記事を書いてきました。「日の呼吸特有のなにか」があるのではないか、と考え、それを考えるのが面白そうだったからです。

ですが「黒刀」を除いてそのようなことを考える意味はあまりなかったのかもしれません。というのもどの呼吸、どの剣技を極めても同じような状態にたどり着くような気がするからです。

そう思う根拠は縁壱さんが言っています。

「道を極めたものがたどり着く場所はいつも同じだ」

(改めてこの台詞を見ると「なるほどな」と思うと同時に「無茶言うな」「あんた以外極めたやついないだろ」という感情が湧き上がるのですが)このセリフを見ると、それぞれどの呼吸を極めたとしても同じような領域にたどり着く、ということだと思います。

痣についても「生まれつきの痣」を持った人間には才能があるのかもしれません。ですが、結局のところ発動条件はすでに判明している通りで日の呼吸はあまり関係がないのかもしれないです。

というわけで今回は以上です。どうも、作中のまとめ記事は怪しい記事と口調が似てきてしまって好きにはなれないのですが、この記事がいつかどこかで誰かの参考になりましたら幸いです。

(注釈:本記事は「鬼滅の刃」を参考に作成いたしました)

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