ポスト・トゥルースの時代??

言葉の企画5回目。

 最近、twitterを始めた(再開した)。大学時代には、よく呟いていたが、社会人になってからは、全く使用していなかった。そんななかで、よく見かける「キュレーションサイト(まとめサイト)」。たくさんの情報をうまくまとめているものもあり、多くの人に人気だという。「どうしたら読まれるか」「刺さるか」。そのなかでも、人の感情に訴えかけるものは、特に読まれるようだ。勿論、読まれる理由は多々あるだろうが。

 でも、一方で、世論形成において、客観的な事実より、虚偽であっても個人の感情に訴えるものの方が強い影響力を持つ状況を「ポスト・トゥルースの時代」というらしい。確かに、「これ、本当なのかな?」と思うキュレーションサイトも中にはあるようだ。感情に訴えかけて、人の心が動く。どのように人の心が動くか、にも興味が沸いた。でも、人の心が動くとき、それが、本当に客観的な事実に基づいているのかな、と一歩引いて情報を確認することも大切だなぁ、と講義を聞いて思った。メディアの発信、受信の仕方が大切な時代にもなってきていると思う。

なんで、人の心は動くのだろう。

「作り手のプロ」になりたいなら「これはよい!」から学び、「自分ならこうする」を重ねていく必要がある。それで、人の心を動かせたら良い。でも、ただ動けばよいというものじゃないようにも思う。ただ、「いいね」がたくさん付いたらよいわけじゃない。「言葉は人を傷つけることもある」。本当にその情報が正しいのか、心が動いた時、一歩引いて見る視点も持っていたいと思う。言葉は人を傷つける。だけど、言葉は人を抱きしめる。時間をかけ、手間をかけ、良いと信じる言葉を届けていけたらこの上ない。

もちろん、いちいちまとめサイトの「裏とり」なんて、していられないかもしれないけれど。情報が溢れる時代だからこそ、真実を追いかける人でありたいと思う。言葉に踊らされるのは困るもんで。  坪田拓郎


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