見出し画像

果物とイタリア語

イタリア語を学んでいると果物の名前を覚えることも大切です。

オリーブの実は oliva 、オレンジの実は arancia など。

で、オリーブやオレンジの「実」ではなく「木」をいうときは、語尾が-oになります。
だから、

オリーブの実は、oliva だけど
オリーブの木は、olivo

オレンジの実は、arancia だけど
オレンジの木は、arancio

というようになるんです。

僕は勉強している時、どちらがどちらかわからなくなってしまいました。
「オリーブの実はolivo だっけ?olivaだっけ?」と…

僕はこういうのが苦手で、こじつけた覚え方をしないと、いつまでも覚えられません。

そこで「木はイタリア語でalbero、果物はイタリア語でfrutta だから、albero のように-o で終われば木、frutta のように-aで終われば果実」と、わかりやすいけど面倒くさい法則を作ってました。

まぁ、こんな法則に頼らずともだんだんと使い分けはできるようになっていったのですが。

そんなある日、ローマで知人のイタリア人とイタリア語で話しながら街を歩いていました。
するとそのイタリア人が生えている木を指差し、
「わたしあの BANANO を家の庭で育てたい!」
と言ったんです。

「BANANO って何?」と思ったんですけど、「バナナの木のことかぁ〜」と気づきました。
バナナは身近な果物ですけど、「バナナの木」のことを意識したことなんてほとんどないから、すぐに理解できなかってんですよね。

そのイタリア人に「Banana も、木だったら Banano なの?」と確認してしまいました。

そして、このエピソード以来、「ーa なら『実』、ーo なら『木』」ということに全く悩まなくなりました。
バナノを思い出せばすぐですから。

机上の勉強も大事ですけど、実生活の学びも大切ですよね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?