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胸を張れ──君のいまがより良くなるように。

結婚式は、新郎新婦はもちろん、親族や会社の上司、友人が人前に立つ場でもある。

兄の式の終わりには、父が列席者へ向けて、感謝の挨拶を述べた。父が人前に立つたびに思う。スピーチ上手だなぁと。たった3分くらいの挨拶だけで「お父さんを目標としなさい」と、兄が上司に言われているのも聞こえてきた。

一方で、ぼくは人前に立つのが苦手である。父の姿を振り返って感じるのは、胸の張り方。まるで当日生演奏してくれたオペラ歌手とおなじような立ち姿だ。オペラ歌手を想像してみてほしい。びっくりするくらい胸を突き出して、背筋を伸ばして歌う。きっと力を込めて声をだしやすいのだろう。胸を張っている人は、自信があるようにも見える。でも、顔はあんなに力まなくていい。

今日はデスクワーク中も、背筋はちゃんとまっすぐ伸びているかな?と、心がけている。手を頭上にあげて、深呼吸。吸って吐いて、手をおろし、両ももの上に手をおいた時、綺麗に胸を張れている。

僕のいちばん凛々しい姿勢。近いところはよく見えるし、遠くまで見渡せる。身体を正せば気持ちもあとからついてくる。胸を張れ。

君のいまがより良くなるように。
父さんは今日も願っています。



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