休日をとると、どんな良いことがあるか

休日をとれるとなると、純粋に「やったー」という感覚を持つ方が大半ではないでしょうか。一方で日々ハードワークしている人の場合、逆に「休日をとること」はなおざりになりがちです。どちかというと自分もそうです。しかし、休息や休日をとることで、良いアイディアが生まれた、視界が変わった、という話もあるように、「どう休日をとるか」「休日に何をするか/しないか」は、仕事で成果出す上ではクリティカルに大切な問題だと感じているので、今回は「休日」がどのような効用があるか、個人的に思ったことを2つ書きたい。仕事の間の1時間とか30分のいわゆる「昼休憩」も大切だが、今回は昨日までGWだったこともあり「休日」を扱います。

1. 期日が迫った具体的な業務ミッションがないため考える幅が広がる
2. 頭が冷やされることで、思考エネルギーがわく


1. 期日が迫った具体的な業務ミッションがないため考える幅が広がる

まず、普段の業務では必ず目の前には、期日が数日以内にある緊急度の高い業務があることがほとんどかと思います。もちろん、その業務が生まれた背景、業務の目的と対象とする相手、何を重視するか(期日やクオリティーか、クオリティーはどこにこだわるか)等、「考える幅」は個人の意識次第でかなり広いものにはなっているはずです。ただ、「考える幅」を広く持つことと「スピード感をもって業務をこなすこと」は多くの場合、相反するケースが多くなります。たとえば、事業戦略を考えているときには、どうしてもその業界、その会社の事情に対する意識が強まります。一方で他業界でどのような成功事例があったのか、あるいはヒントになりそうな題材はないか、などアンテナを張りながら過ごすことも大事とされますが、実際にはそのような時間的な余裕なく実務をしている人がほとんかと思います。つまり、期日が迫っている具体的な業務ミッションがあると、スピードを重視する/重視せざるを得ないため、どうしても近視眼的に狭い範囲で仕事をまず終わらせよう、という意識が強くなります。しかし、休日は期日に追われている業務ミッションがないため、情報収集は広く深くできるようになります。このような機会を持たない限り、個人として考えられる幅が普段の業務範囲以外に広がっていかないため、意識的にまとまった休日をとって業務から離れた領域についてインプットしたり考えることが大切だと感じています。


2. 頭が冷やされることで、思考エネルギーがわく

これも、結構大きい気がします。私の場合、普段の仕事で膨大な量の仕事をこなしていると頭が回らなくなります。たとえるならば、PCがずっと負荷高いまま稼働させていると熱を帯びてきて動きが悪くなるように、仕事も同時並行的にあらゆることをずっと考えていると浅い思考しかできなくなります。この弊害は結構大きくて、頭が熱いときほど、頑張った感を感じることができるため、仕事をしているつもりになってしまうのですが、冷静にアウトプットだけを見てみると、思考が詰め切れていなかったり、誤字脱字が多かったりと、クオリティーが高いとは言えないケースが多いように思います。なので、これはバランスの問題かと思いますが、全力で頭を稼働させて実務をこなしていくのと同じくらい、まとまった休日をとって頭を冷やすことは大切だと思います。頑張り屋さんほど「休日も仕事にささげよう」となりがちなのですが、継続的に良いアウトプットを出す、そして個人としても成長する、という目的を持つ方であれば、「いかに戦略的に休日をとるか」はかなり大切な視点になってくると思います。プロスポーツの世界でも、毎日たくさん練習すればするほど良い、わけではなく、試合でパフォーマンスを出すために、自分のコンディションを把握しながら、休息をとることが当たり前のように徹底されています。パフォーマンスを出したいのか、頑張っている自分でありたいのか、後者ではなく前者を取りたいのであれば、「休日をうまくとること」を戦略的に実行したほうが良いというのが、個人的な考えです。


今回感じたことは以上2点です。前提として、私個人は平均して平日8時~22時で働いており、かつ休日も稼働することがあるような、どちらというとハードワーク系の人間なので、状況は人それぞれかと思います。が、よく働いている人(働いている自負があると思ってる人)ほど「ちゃんと休みましょう」「成果を出すために戦略的に休みましょう」というのは一定言えるのかなと思っています。今回は以上です。


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