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なぜ、今、工場が作るのか?


洋服は世の中に沢山ある。
それは様々な理由で生み出される。
それぞれに目的がある。
そして、想いがある。


だと、いいなぁ。


そんな素直な理由ですべてが生まれる世の中は中々難しい。

それは洋服を製作する側だけの問題じゃ無く、我々売る側はもちろんですが…むしろ社会全体の問題にまで発展する問題だから…


そのすべてを解決する事って、それは現状は難しいのが本音です。

でも、少しでも!と思って抵抗しているのが

志をもつshopさん達だ。

それぞれの志は違えど、たぶん最終目的は一緒だと思ってる。

それは…


同じ価値観と価値観を繋ぎ合わせるということ。


そうすることで生まれる小さな偶然みたいなのものを

ずっと見ているのが…

いや見せていただいている立場が我々のような仕事なんです。






偶然か必然か…わからないけれど、出会ったブランド達。

そんなブランド達を、これまた偶然か必然かわからないけど好きになってくれたお客様。

そうやって、作られた物たちは必要な人へと渡る。



あれ?これって当たり前な事だな。
でも、この当たり前って本当にできてるのかな?
んー難しいなぁと思う今日この頃です。


さて、話は変わりますが…


11月2日(土)、2つのファクトリーブランドのポップアップを同時開催します。



目的はなんでか?



それは、少しでも当たり前を考えてほしいから。



物が無くても簡単に物が手に入るし、店が無くても簡単に物を売ることもできる。

むしろ効率的だし、今の時代はむしろそれだ。

間違いない。

でも、あれ?なんだろう。
ちょっと寂しい。

物質的なことじゃ無くて、何かが無い。

そう思う事は古くさい事なのかな?


ファクトリーブランドって言葉は、ある種で前よりも浸透した気がする。
工場が製作する得意分野を専門にするブランド。
ざっくりとだけど、そういう認識でいいと思う。


ここ数年、このファクトリーブランドは増えたと思う。
展示会や様々なお誘いを聞くと、この言葉が返ってくることも増えた。(いや、意識しすぎたのかな)


いい事だと思った。

けど同時に持続可能なことなのか?

疑問にも感じた事もあった。


工場の取り巻く環境は確実に衰退の一途だ。
なにせ、若い方がいない。

ベテランの方々が未だに現役で頑張ってる所も少なくない。


熟年の職人が丹精に仕上げた一着。


非常に聞こえが良いけど、これはそうしなきゃいけない問題も見え隠れしてるってことも同時に考えないといけないわけだけど。


一体全体、私たちになにができるだろうか。


できることはある。
しかも、結構簡単なこと。



とにかく、知る事だ。



こうやって偉そうに書いてる私も、知らない事しかない。
むしろ、もっとやってる人や知ってる人も沢山いる。

だから、説明するより見てもらおう。
そんでもって体験してもらおう。
それでもって知ってもらおう。

そこから興味をもって、願わくば紹介した私なんかよりも圧倒的に詳しくなってくれて


へぇー!しらねがったぁ!って言いたいんです笑笑



今回ご協力頂くブランド…


山形のファクトリーブランド、BATONER

岡山のファクトリーブランド、CIOTA


今回はこの2つのブランド達が共鳴し合うポップアップショップを一週間のみ開催します。


普段は当店のラインナップにないアイテム達。


そして、その時にしか体験することができない時間を提供させて頂きます。


以前のブログでとある事を書きました。
見れるか分かりませんが、一応リンクを貼っておきます。


昔の文を見るとなんだか恥ずかしさがこみ上げますが…我ながら素晴らしい文を書いていますね笑 (すみません、冗談です)



そのブログに書いていることなのですが…


今回ご案内するイベントのブランドの共通点は普遍的だという所です。


ファッションの世界はとても流動的です。

昨日良かったものが、今日ダメになっていることもある。

そこを見極める面白さがあるのも事実だけど。
ちょっとだけ、疲れるなって思う事もある。

みなさんが知る様にインターネットの普及と共にファッションの流動性は更に加速。

一時期はファッションは本質を置いていきながら、とても軽いものという認識になってしまった時代もあった。

けれど、ここ最近だけど
少しづつだけど変わって来ているのかもしれないと思っている。

それは、遅れてきたファッションの本質がインターネットという新しい世界に追いついてきたのかもしれないと思っている。


そんな風に思えたきっかけが

個人的には

僕らが纏うモノ 

という二人の取り組みだ。

二人は所謂ファッションの視点ではなく、製作サイドへのフォーカスを重要視した取り組みをしている。

現在、オンラインサロンを中心に彼らの活動等は広がりつつあります(現在は募集はしておりませんが、いずれ更なるメンバー募集があるかも…でもいつもすぐに埋まるのでお早めの方がよいかも…)

そんな取り組みの第一弾的なものが11月2日に行われる予定だ。

実は工場を巡るというツアーが組まれている。


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すでに募集は埋まってしまっているので参加はできないが…モノの製作現場を直接みて、そして体験して、そして実際にそれらが並んでいる場所へと行くと言う
極当たり前のようで、意外に知らないことが体験できる。

応募はできないが、詳しい内容が見れるので是非見てみてほしい。

こちらです。


今回のツアーいけなかったという人のためにというか…
丁度先日、今回のポップアップの打ち合わせもあり工場に出向いたので
写真をいくつか撮っていますので雰囲気を見て頂けたら…

ツアー参加者の方は是非とも見ていただいて、テンションを高めちゃってください。


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細かな説明は店頭で直接致しますが…創業約70年ほど。
元は軍手産業からはじまったメリヤス工場は時代と共にニットの専門工場へ…

そこには日本に数台しかないニッティングマシンがあり、今では減少の一途をたどってしまっているリンキングの技術がしっかりと残っています。

そんな誇るべき技術は山形で生まれています。(私の地元なんです)

山形の寒河江市。
工場の裏には御覧の通りの田んぼが広がるような…ざっくりいえばそんな場所です。

奥山メリヤスの作るバトナーは、車で30分圏内の日本でも稀にみるほどのコンパクトな紡績、染色、ニッティング…というリレーが可能な場所です。




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うまい蕎麦もあります。






住んでいた私がいうので間違いないのですが…山形という場所でトレンドが生まれることはありません。(なんか、ごめんなさい)

でも、クリエイティブではあると思います。

私の知る山形の人々は自分でなにかを生み出すのがとても得意な方が多い気がします。

それは何も無い環境だからこそなのかもしれません。

そして生み出されるものはすべて自然体なのも共通点です。

自然体で普遍的。

実はコレは個人的なコーディネートの基盤。

青々とした木々も、赤く色づいた木々も当たり前のような変化。
なぜか毎年見ているはずなのに、ハッとするような美しさや魅力が絶対に湧いてしまう。

これはもはや普遍的な美しさといっていい。

そんな普遍性は自然だけではなく、洋服にも存在する。
けれども、それらは自らは光る事をしない。


でも、それらは変わらずに魅力を発揮し続ける。
毎年、久しぶりに対面するたびに感じる喜びがある。


今回のイベントの洋服たちは、そんな洋服達ばかりだと思う。

だから、凄く分かり易いわけではないと思う。
だから、しっかりと見て、着て、知ってほしい。

すこしばかり長くなってしまいましたが…そんなイベントです。

また、詳細やどんなものがでるか書きますので引き続き宜しくお願い致します。

それでは!!


nariwai 山下


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