重なる色々
ふと、山を見ると夏だから青々しい色味になっている。
でも、いざ近くで登山をしてみると案外、青々しさは少ない。
結構いろんな色が混ざっているんだなと気がつくことがある。
距離感の中で生まれる印象の違いというものは山だけに限らない。
様々なことで言える。
やっぱり私の仕事の都合上で言えば生地なんかは
正にその印象の差異のオンパレードと言えるかと思う。
100メートル先なのか、2メートル先なのか、はたまた10cmなのか。
その距離の違いで変わる印象感は生地というジャンルには諸々あるのだと思う。
この距離感は、ある意味で『好み』とも言い換えられる。
例えば100メートル先でも、誰であるか分かるといった
印象が強い素材感や色味などを好むのか
それとも2メートル先に来て初めてわかるような激渋な色味や素材感なのか
それとも目下10cmに来て初めて気が付けるような
繊細すぎてわからないようなディープな世界観なのか
そんな風に『好み』としても捉えることができるように感じる。
自分の好みで言えば『2メートル先』くらいなのだと思う。
目下10cmも好き。
要するに地味だけど、微妙に変というのが好きなんだと思う。
こうやって自己分析してみると
大概にしてどれかのカテゴライズに当てはまるような気がするのだけど
今回ご案内するモノは、カテゴライズするなら『全部』だろう。
なんというか、距離感が無いというか
その概念が要らないみたいな、、、
ちょっと想像もしなかったようなアプローチでした。
生地は様々なものが重なり織りなす一つのもの。
色々な色が重なることで見えてくる無限の創作物であると認識しています。
そのパターンは本当に数多あり、その中から『センス』というなの物差しを使い
表現をしていく。
今回のモデルは、ある意味で最たるものなのかなと思います。
このモデルは『現在・過去の職人技術と未来的な技術を凝縮させた』のだそうです。
古くからある絣染めを全く新しいアプローチで再現する。
時間というものを、そして冒頭で説明した通り、距離という垣根すらも超えたアプローチ。
そして何よりも大事なのは『洋服としての絶対的な格好良さ』
様々な方向からのバランスの良さが無い限り、このような一着は生まれないと思います。
もうね、こんなの欲しいですよ笑
さて、いかがでしたでしょうか。
こちらは山形のtatazumaiizumaiにて展開しております。
オンラインストアの掲載に関しましては
在庫のご用意が叶う場合は8月26日17時頃に掲載予定となります。
完売の場合は掲載はございませんのでご了承ください。
それでは!
tatazumaiizumai
山下
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