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敵わないセンス。



改めて、この場の意味を明記しておきたい。

このnoteは私自身の洋服備忘録的な要素が多くを占める。

自分が大切にしている事や好きな事を書き留める場。
当たり前だけど、好きじゃ無いものは書かないし
書く動機が無い。

書いているすべては、全て「好き」であり
伝えたいというよりも、忘れたくないほうが強いのかもしれない。

改まってどうしたと聞かれれば

今回のアイテムは、より一層そういう想いに
改めて駆られ、このnoteを書いているからだ。


やはり好きなものを書くときのタイピングは非常に楽しい。

留まることを知らないというか、息を吐くように魅力が湧く。


今回のアイテムもそう思わせてくれる。
なんとも幸せで、完全に俺得なnoteなように感じます。


では、好きに書かせていただきますので
お付き合いいただける方は、ぜひご一緒しましょう。















































































きめ細やかなラムレザーを贅沢に使い制作された
ハーフコートタイプのレザージャケット。

ブラック&ブラウンのコンビネーションのカラーリングは
スタイリングの癖や動きでチラリと見える位置に施され
抜群のセンスを感じることができる。


レザーという選択肢は、決して少ないわけではない。
ハードなレザーからモードなレザーなど
選択肢は数多あると言って良い。


ただそこに、センスの良いレザーとなると中々ないように感じる。


質実剛健であることや、パターン的なアプローチでの構築的な物
どちらも優秀なレザーであることは確かだけれど


それだけでは正直物足りなくなってしまっている自分がいる。


今、自分の中で求めていることは言葉で表すことができない
『センス』というジャンル。


それは見てわかることでもないし、上手に切り取れることでもない。


そしてこれは制作側も意図して入れ込むことは難しい。


どちらかといえば、制作側が意図せず『当たり前』だと思っている事を
『当たり前』に入れ込んできた時に


自分にはその『当たり前』がなかった時に
センスを感じることがある。



そして、今回のレザーは正にその成功例というか
『センスそのもの』かもしれない。




イタリアのフィールドで世界的な現場と共に成長してきた
独自の視点だからこその『センス』


今、自分が求めるなら、こういうものだなと
改めて感じれた名作です。
















































































流石は様々なメゾンのレザーを手がけてきただけある
抜群の革とパターンの相性。

しっとりと柔らかなラムレザー
エアリーという表現があうほどに軽やかで上質。

そしてそのレザーとの親和性の高さが伺える
イタリアムードが香るハーフコートのバランス。


体のラインを強調するようなシルエットの出し方ではなく
ある程度のものを着用(テーラーやニットなど)を着た上で
その上から着れるようなオーバーコート的なニュアンスもある
抜群のバランスと言っても過言ではない。

襟裏のブラウンや袖裏のブラウン。
ウエストコードのブラウンとブラックのコンビなどなど。

要所要所に、秋冬の重くなりがちなカラーリングに
良い具合に差し込む色のバランスを散らしている。

この感じをわざとらしくなく、難なくこなすのが
イタリアらしさであり、日本の感性にはないところかもしれない。


もちろん、それらを上手に提案する日本のブランドも存在するのだけれど
正直、本場の感覚には敵わないように感じる。

事実として、それらを上手に提案するブランドのほとんどが
オリジナルが存在し、そこからの引用であるのが
動かぬ証拠とも言える。

もちろん、これが悪いわけではない。
むしろ、取り入れやすく修正してくれたりと願ったり叶ったりなことはたくさんあるし
この流れは決してやめないでほしい。

全然、欲しいから。

ただ、そればかりになってしまった時に
果たして『センスの根源』はどこにあるのだろうと
疑問に思うことがある。


見たことがないものを良いと判断する感性。
これが少しづつ薄れていくのは嫌だし

それは心の豊かさから離れてしまう気がしてしまう。


そんな風にある種の

『行くとこまで行ってしまった人』

が行き着くのは
こういう匿名性の高いプロダクトなのかなとも思います。


街ゆくあの人が着ていたレザー、カッコよかったけど
どこのルックにも載ってないなとか

たまたま見たセンスの良い海外の部屋特集の記事の端っこに載っていた
白髪の紳士が所有しているよくわからないけど
イケてるレザーとか、、、

そういう、再現性とは無縁の魅力が
このレザーにはあるように感じます。



敵わないセンスとは、きっとこんなものなんだと思います。








































Ardennes

Lamb leather belted half coat

black & brown

size 50.52

price ¥220,000-(税込)










手持ちのカシミヤのニットの上から羽織る未来が容易に想像がつきます。

気兼ねなく、着倒して、ラムの柔らかさにさらに拍車をかけるように
育て上げた時が楽しみで仕方がありません。


パターンが良いおかげだと思うのですが、これはジャストよりも
ゆるく纏う方がおすすめです。

レザーとのバランス的にもその方が抜群にカッコいい。


ひとまず、タイミングが合えば実際に着てみてください。


レザーらしからぬ着心地と軽さ、そしてレザーでしか味わえない満足感が
同時に来る感覚は中々痺れます。









さて、こちらのアイテムは9月7日よりtatazumaiizumaiの店頭にてご案内をスタート致します。

オンラインストアの掲載に関しましてもこちらにてご案内しております。

気になる方は是非とも店頭、もしくはお問い合わせいただければ幸いです。


それでは!






nariwai / tatazumaiizumai
director & buyer


山下 拓郎



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