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Photo story

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猿払村に纏わる写真から綴る物語。
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2023年2月の記事一覧

Photo story No.061 エゾシカとヒトと。

私は、草木を求めて丘の斜面に群がるエゾシカたちを見ても、何も思わなくなった猿払在住の公務員。 鹿といえば奈良を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。北海道にも、エゾシカが広く生息しています。ただ、私が幼少期の頃と今ではその様相は一変しています。 私が小さい頃は、人が住まないエリアでたまに見かける存在だった記憶。それは、今ではどんなエリアでも見かけるし、シカも人間の存在に慣れたもの。 自宅の裏でも、職場の芝生でも我が物顔で食事をしている風景が日常茶飯事だ。 明治の初

Photo story No.060 雪との格闘。

1月中旬までは、「今年は雪が少ないですね。」という言葉から会話が始まっていた猿払。家の周りだったり、職場の周りだったり例年の積雪量とは明らかに違っていた。 でも、どんな年も多少の差はもちろんあるものの、圧倒的に少ないまま終わりシーズンはないといっていい。だから、今シーズンもいつかは大雪が来たり、連日雪が降り積もるなんてことがやってくるだろうと警戒はしていた。 私が家周りで、担当している除雪スペースは主に家の前と車庫の屋根。家の前は、当然ながら雪が降る都度作業をするので、特