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Kindle初出版で感じたこと・わかったこと Part2

こんにちは! たくろうです。
11月29日(水)に『だれも教えてくれない会社員のための確定申告』をリリースし、30日(木)~12月4日(月)まで無料キャンペーンを実施しました。

たくさんの方々から応援いただき、無事(?)にこの期間を乗り越えることができました。あらためて、皆様に感謝いたします。本当にありがとうございました。

11月26日の予約販売の段階で『Kindle出版で感じたこと・わかったこと』を投稿しました。

この段階でわかったことをまとめたのですが、具体的なことは少なく、一般的なことを備忘録としました。

そこで今回は新刊を発売し、無料キャンペーンを終了した現在、私の犯したミス、認識不足による誤った処理など具体的に苦しんだこと、頭を悩ませたことを整理することとします。


① 添付ファイル消失事件

これは書籍購入者の読者プレゼント用として作成した『確定申告・必要書類チェックリスト』です。PDFファイルで作成し、Googleドライブの専用フォルダに保存しリンクを貼りました。

このファイルがなぜか突然削除されていたのです。11月27日(月)の時点で判明しました。これは完全に私の確認もれというミスです。

原稿をアップロードする前に「Kindle Previewer」などでチェックするのですが、目次や本文中の「参考URL」のリンクは確認しました。

まさか、読者プレゼント用のPDFファイルが消失しているとは夢にも思いませんでした。確かにGoogleドライブに保存し、リンクを貼り動作確認を何度もしました。

そのPDFファイルが消えてしまったのです。プロのPCインストラクターにも相談しましたが、結局原因は不明でした。多くの疑問が残りますが、どうしようもありませんでした。

修正版を再提出する必要が出てきました。Kindleの規約上、審査の再申請は発売日である29日(水)以降しかできません。29日に購入いただいた読者様が読者プレゼントを出力できない可能性が出てきたのです。

そこで『お詫び連絡・Kindle出版』という記事を書き、投稿しました。

② システム遅延事件

29日(水)に書籍が発売になったら取り急ぎ、修正版をアップする必要があります。しかし、29日になっても本のステータス「予約注文(オンライン)」の表示が変わらない状態が続きました。

本のステータスの流れは、
予約注文(オンライン) ⇒ 販売中 変更事項のレビュー中 
⇒ 販売中 変更事項の出版準備中 ⇒ 販売中

となります。この過程がいわゆるAmazonが提出された原稿を審査している時間となります。すぐさまAmazonのKDPカスタマーサポートに問い合わせをしました。

(Amazonの回答要旨)
・11/29(水)に該当書籍の配信開始がされたことは間違いない。
・時差の関係で、世界のマーケットプレースの販売完了が14時となる。
 したがって、本のステータスが「販売中」となるのが14時頃となる。
 本の修正、KDPセレクト登録は14時以降にしかできない。

そこで、14時まで待って確認したところ「販売中」とはならず「販売中 変更事項のレビュー中」と表示されました。結局、「販売中」となったのは16時45分でした。

「販売中 変更事項のレビュー中」から「販売中 変更事項の出版準備中」まで95分、「販売中」となるまで70分、結局、2時間45分後の16時45分に「販売中」となり、その後の作業が可能となりました。

この2時間45分の処理遅延の原因が「一時的なシステム上の遅延」ということです。原因の説明はありませんでした。あまりにも抽象的な回答で、不満が残りました。

③ 審査時間長時間化

11月29日(水)16時45分に本ステータスが「販売中」となりましたので、修正版(読者プレゼントのPDFファイルのリンク適正化)の原稿を提出しました。

この時間が16時50分。本のステータスがまた「販売中 変更事項のレビュー中」に変わりました。しかし、これからが長い。

夜まで待っても表示が変わらないので、放置したまま29日(水)の処理をあきらめました。

30日(木)の朝になっても表示は変わらないままだったので、Amazonに再度問合せ。回答の要旨は次のとおりです。

・11/29(水)の14時の段階で本のステータスが「販売中」にならなかったのは、「一時的なシステムの遅延」が原因。
・11/30(木)の審査に時間がかかっているのは、特に問題なし。ヘルプページに記載のとおり、審査は最大72時間かかる場合がある。

そこで、無料キャンペーンの30日(木)のスタートが危ぶまれましたので、「無料キャンペーン延期のお知らせ」を投稿しました。

審査がいつ終わるのか、先の目途が立たず、非常に苦しい時間帯でした。
ようやく、14時30分に審査が終了。ステータスが「販売中」になりましたので、KDPセレクト登録、無料キャンペーンの設定の入力を終えました。

30日(木)のPMとなってしまいましたが、予定どおり数時間遅れで何とか無料キャンペーンをスタートさせることができました。

審査にかかった時間は、実に約22時間。
とてもとても長い時間でした。Amazonにしてみれば、「72時間」以内であれば特に問題なし、ということになります。

これは私の想像ですが、通常のテキスト主体の書籍の場合、時差の関係で時間的に審査が集中したり、時期的に審査申請件数が増えたりすることで、審査の時間が予想以上にかかることが想定されます。

④ 参考事項

これはトラブルではないのですが、参考のために書いておきます。

① 「文字ずれ」の発生について
発売後にスマートフォンで確認したのですが、一部に「文字ずれ」を起こしていました。

これは、事前にチェックした際に、「文字ずれ」を起こさないように調整したにもかかわらず、いざ出版した際に発生したものでした。

(Amazonの回答要旨)
・「リフロー形式」(テキスト主体の電子書籍)は、読者の利用環境や端末によってフォントの設定などが異なるため、適宜調整が必要。
・テキストやレイアウトが流動的に表示される特徴を持つ仕様。
・作成したとおりの表示とはならないが、読者の端末で調整可能。

「文字ずれ」が生じたときは、端末で調整するができるというものの、申請した原稿どおりの表示にならないことは納得がいかず、改善要望をしておきました。

現状では「文字ずれ」が生じた場合は、使用する端末(スマートフォン、タブレット、パソコン等)でフォントの大きさや行間などを調整して、読むしかありません。

② 「無料キャンペーン」の終了時間について
「無料キャンペーン」については、KDPに詳しい説明があります。「太平洋標準時」で開始日の午前0時に始まり、終了日の午後11時59分に終了します。

ですので、時差を考慮すると仮に12月4日を終了日と設定した場合、日本時間の12月5日午後4時59分に終了することになります。

今回の私の場合の実例ですが、大きな勘違いをしていまして、12月5日の朝になっても「無料キャンペーン」が終了しないので、Amazonに質問してしまいました。

また、システムの遅延などの原因により、開始および終了時間が数分から数時間延期されることもあるようです。場合によっては、これらより長い時間を要する場合もある、とのことです。

このことを考慮して「無料キャンペーン」のスケジュール設定を行うことをおすすめします。

おわりに

ここまでいろいろと書いてきましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。Kindle出版の未経験者にはわかりにくい部分もあったかと思います。

ただ、実際に出版作業をする際に、「こんなこともあるんだ」ということを頭のどこかに置いておくと、慌てなくても済むのではないか、と考え皆様に伝えることにしました。

私の場合、初めてのKindle出版で知らなかったこと、理解していなかったことがたくさんありました。

基本的には、KDPの規約やヘルプページを熟読し、よく理解しておくことが最も重要です。なかにはわかりにくい説明などもありますので、Amazonに問い合わせるなどして、疑問を解消しておくことです。

そうすることで初出版でもスムーズに作業を進めていくことができると思います。手順どおりにあわてずに入力すれば問題ありません。ちなみに、私は入力手順書を作成しましたが、慎重に入力をすることが大切です。

私の場合、明らかに勉強不足でAmazonの説明を理解していませんでした。原稿作成ばかりに重きを置いた結果、いろいろと苦しむ結果となりました。

私の恥ずかしい部分を公開することで、これからKindle出版を目指す方の役に立てばこんなにうれしいことはありません。





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