バランス取るとソフト老害

最初の事務所の先輩、鈴木おさむさんがちょっと前に引退した。
『毎日弾こうテレキャスターagein』や『街と大都市』なんかの制作費は鈴木おさむさんという爆裂造幣所によりもたらされた。偉大な先輩である。

そんな天才作家が引退した。
「自分がソフト老害になってそう」という理由もあるらしい。

30,40代でもなってしまう可能性がある。鈴木さんはこのような行為を自分のソフト老害行動だと提示していた。

・全体のバランスを考えてアドバイスしていた
・若者はやりたいようにやらせたいが、成果が出るように仕向けてしまう

「え、なんでこれが悪いの?」という気にもなる。

『自分の発言力が大きいため、バランスを取っているはずの僕の言葉は、結果、若者たちが必死に考えてきたことを妨害することになっていた。自分が違うと思ったことは、オブラートに包んで言ってるつもりだったが、結果、それがソフト老害になるならば、なぜ違うのかをハッキリ伝える。そして、嫌われるなら正面からちゃんと嫌われようと。嫌われることを恐れてうまくやろうと思うから、逆にソフト老害になる」

とのことだ。

発言力がデカくなっているというのを考えなきゃいけないということだろう。ここまで考えられる鈴木さんの視座がすごい。

それにしても30,40代が老害と呼ばれる世界線は平成の世の中にはなかった。

しかしこれはスマホの普及、ひいては世界の変化が速くなってるので、時代に適応できなくなった30代40代が前倒しで「若年老害」になるというケースもある気がする。

対策として新しい価値観やスキルをインストールしては、不要なら捨てるを繰り返してアップデートしていかないといけないのだろう。

バンドをずっとやっていたり、会社をやっていると自分より若い世代と喋る機会が多い。異なる価値観にもたくさん出会うし、基本的には意識が高い。20代からは「この世をサバイブしていくんだ」というマインドを感じる。

先日も23歳を採用した。
「新卒で今の会社で正社員をやっています。もっと己を鍛えたいので土日祝働かせてください!」というモチベーションモンスターだった。しかも無理に頑張っている感じでもなく、努力という姿勢が自然だし天然でそうなんだろうなと思った。

こういうひとに可能性を摘んでしまうソフト老害にならないように気をつけたい所存である。

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