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TAKURAMI STORY

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多彩なTAKURAMI先生を追いかけたインタビューコンテンツ。TAKURAMI先生に、企画の種が生まれた瞬間、種が芽を出すための秘けつ、さらに大きくするためのマイルールをお聞きし… もっと読む
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記事一覧

企画は大喜利⁉︎ レシートがお金に変わるアプリ「ONE」を生んだ、山内奏人さんの頭の中【サービスのTAKURAMI】

「TAKURAMI STORY」では、商品、映像、音楽、写真、物語など世の中にワクワクする企画を提案してきた方々をお招きし、業界や肩書に捉われず、その企みを紐解きます。今回登場するのは、レシート買取アプリ「ONE」を運営する株式会社WEDのCEO・山内奏人さんです。 「レシートがお金に変わる」という斬新なコンセプトが話題となり、2018年にローンチすると爆発的に利用者を集めたレシート買取アプリ「ONE」。スマートフォンでレシートを撮影すると、アプリ内のウォレットにお金が振り

通る企画には「想像させる力」がある。自分の楽しいを一粒にこめるチロルチョコの企画会議【お菓子のTAKURAMI】

ブランドが誕生してから60年以上、多くの人に愛され続けるチロルチョコ。 ミルクやビスなどの定番がある一方、わさび味やうなぎ味といった攻めた味も定期的に開発され、発売のたびメディアで話題になっています。 これまでに発売された味のバリエーションはなんと500種類以上。「一粒のチョコレート」という限られた枠組みの中で、常に新しいものを提案する商品企画のアイデアは、どのように生まれているのでしょう?  「チロルチョコの企画開発は一般的な商品開発イメージとは少し違っているかもしれ

“ひらめく”には、脳の筋力が必要⁉︎ 『アメトーーク!』『ロンドンハーツ』プロデューサー・加地倫三さんの企画力の鍛え方【バラエティ番組のTAKURAMI】

テレビ朝日のバラエティ番組『アメトーーク!』『ロンドンハーツ』は、放送開始から20年を超え、長く愛されている人気番組です。番組の演出とエグゼクティブプロデューサーを務めるのが、今回お話を伺う加地倫三さん。 『アメトーーク!』『ロンドンハーツ』だけでなく、『テレビ千鳥』『霜降りバラエティ』『有吉クイズ』など、数々の人気バラエティ番組を担当する加地さん。1992年にテレビ朝日に入社してから30年以上テレビ番組の制作に携わり、バラエティの第一線で活躍し続けてきました。 加地さん

五所川原の宿「こもる」から紐解く、「面白さの本質」のつかまえ方【宿のTAKURAMI】

最近、自分と向き合うための時間をつくれていますか? 青森県五所川原市。自然豊かな津軽の地に建つ「こもる 五所川原」は、考える時間を提供する宿です。 プロデュースを担当したのは、累計100万人以上の体験者数を記録し、国内外から注目を集めた「うんこミュージアム」を手がけた香田遼平さん。香田さんは、自身の祖父母が住んでいた空き家を改装して、2023年7月に「こもる 五所川原」をオープンさせました。 「こもる」は、宿の名前なだけでなく、宿が提供したい価値そのものでもあります。運

ロジカルに発想しない。“泡パ“のAfro&Co.はなぜ、未知なる体験を生み出せるのか【イベントのTAKURAMI】

「泡パ」をご存知ですか?  泡パとは泡パーティーの略で、DJ音楽の中で大量の泡にまみれながら踊るイベントです。 もともとは地中海の楽園・イビサ島の名物パーティーで、2012年にクリエイターのアフロマンスさんが原宿で主催し、SNSのみの告知だったにも関わらず定員の10倍以上の3000名を超える応募が殺到しました。 大人気イベントとして、その後は毎年開催。コロナ禍で一時休止となりましたが2023年夏にもパワーアップして開催され、会場は熱気に包まれました。 既存の枠組みにと

LINEマンガ・小室稔樹さんの、作家の困りごとを解決する「歯車」となる企画【電子マンガのTAKURAMI】

アプリの国内累計ダウンロード数が4,000万を超え、国内マンガアプリ第1位を記録した、電子コミックサービス「LINEマンガ」。豊富なジャンルのマンガ作品をいつでもどこでも楽しむことができるので、移動時間や隙間時間に利用するのが日課という人は多いのではないでしょうか。 近年、電子コミックで人気のスタイルが「webtoon(ウェブトゥーン)」と呼ばれるフルカラーで縦スクロールで読むマンガです。特に韓国など世界各国でも勢いが盛んなwebtoonは、「Web」とマンガを意味する「C

「肌感覚」を大切にしたターゲティングが企画のポイント。「これ絶対うまいやつ♪」誕生の裏側【インスタント袋麺のTAKURAMI】

「これ絶対うまいやつ〜♪ これ絶対うまいやつ〜♪」 一度聞いたら頭から離れないCMソング。そして直球かつユニークなブランド名。 日清食品が2020年9月に発売した「これ絶対うまいやつ♪」は、初年度に当初計画比で275%の数量を売り上げたほか、2022年度は前年比で約120%の売上数量を記録するなど、勢いを落とすことなく伸び続けている話題のインスタント袋麺です。 まるで国道沿いのラーメンチェーン店で食べるような「濃くてうまい」味わいのこの商品は、パンチのきいた濃いめのスー

いま社会に求められている空想力。アイデアを無限に膨らませる作家・田丸雅智さんの発想法。【ショートショートのTAKURAMI】

ショートショートとは、短くて不思議な物語のこと。 ショートショート作家の田丸雅智さんは、ユニークな作品を数多く手がける現代ショートショートの第一人者です。作品はドラマや短編映画としてメディア化されたり、小学校と中学校の教科書にも採用されています。 また、短い物語という特性を活かし、レシートなどの隙間に物語を埋め込む「スキマジャック」や、芸人さんとの即興創作ライブの開催、サッカーチームや企業とのコラボなど、書籍という枠組みを超えて、生活の中でショートショートに触れられる取り

シリーズ累計300万部超えの「カップコーヒータンブラー」。宝島社・北嶋瑛美さんの「日常の小さな悩み」を見逃さない企画術【マルチメディア商品のTAKURAMI】

コンビニの雑誌コーナーで、鞄やポーチなどのアイテムとセットになった本を目にしたことはありませんか? 小冊子がついている形で、アイテムがメインとなったこれらの本は「マルチメディア商品」と呼ばれ、美容やファッション、文具など、幅広いジャンルで展開され、全国各地のコンビニの雑誌コーナーや書店で販売されています。 なかでも宝島社が販売する「カップコーヒータンブラー」はコンビニを中心に大ヒット。シリーズ累計300万部を超えるロングセラー商品です。 このタンブラーはコンビニで購入し

レンジで温めて“冷たく”食べる。ニチレイフーズ「冷やし中華」を生んだ、当たり前にとらわれない企画術【冷凍食品のTAKURAMI】

夏に食べたくなる定番といえば、冷やし中華。 暑くて食欲がない日でも、冷たくさっぱりと食べることができますよね。でも、いざ家で作ろうとすると、麺を茹でて、具材を細かく切って、茹で上がった麺を氷で冷やして……。意外と手間がかかってしまいませんか? そうした手間をすべて省いたのが、ニチレイフーズの冷凍食品「冷やし中華」。レンジで温めるのに“冷たく”仕上がる画期的な調理法が、SNSや多くのメディアで注目を集め、2022年3月に発売されると200万食以上を売り上げる大ヒットを記録し

高円寺の街に根ざす老舗銭湯、小杉湯から次々と新しい企画が生まれるワケ【銭湯のTAKURAMI】

銭湯で音楽ライブを開催したり、銭湯の近くに暮らす街の人を集めて本屋を企画したり、銭湯付きの物件に住む暮らしを提案したり。 「お風呂に入る場所」という既存のイメージを超えて、銭湯の可能性を拡張してきた、昭和8年(1933年)創業の高円寺の老舗銭湯・小杉湯。 2023年5月末には、来春2024年に2店舗目となる銭湯「小杉湯原宿(仮称)」を出すことを発表しました。 なぜ小杉湯では、ユニークな企画が次々と生まれるのか? 小杉湯の企画はどのようにして考えられているのか? そんな

自分の理想と世間の需要の交差点から企画する。古性のちさんの共感を生むSNS投稿【美しい日本語たちのTAKURAMI】

初空月(はつそらづき)、花明かり、鴇色(ときいろ)……。 日本には、時代を超えて受け継がれてきた季節や自然、色などを表す美しい言葉がたくさんあります。 それらの言葉と写真を組み合わせた作品をつくり、SNSに投稿しているのが古性のちさんです。 のちさんの投稿はSNSで多くの人の共感を呼び、2022年には書籍『雨夜の星をさがして 美しい日本の四季とことばの辞典』も発売されました。 これまでにも海外のさまざまな国を歩きながら写真と言葉を紡ぎ、発信を続けてきたのちさん。企画を

マンガ連載終了危機から一転、アニメ化からファン感謝祭まで実現。やりたい企画を通した情熱と初志貫徹の精神【アニメのTAKURAMI】

アニメは好きですか? 勇気を与えてくれたり、落ち込んだ気持ちを癒してくれたり、アニメの持つ力に励まされてきた人は少なくないと思います。 「アニメ化したことで連載終了の予定だった原作漫画が、連載継続になった」という話を聞き、「アニメにはそんな力もあるのか」と驚きました。 そのアニメとは、ABCテレビ・テレビ朝日系列「ANiMAZiNG!!!」枠で2022年10月から放送(2023年4月より再放送も)の『4人はそれぞれウソをつく』。 アニメ化を実現させたABCアニメーショ

ViVi名物企画「国宝級イケメンランキング」はどう生まれたか? 立案した講談社・平本哲也さんの企画術【女性誌のTAKURAMI】

可愛いだけじゃなくて、面白くて役に立つ。Z世代に大人気の女性誌メディア『ViVi』。 Webサイトほか、YouTubeやTikTok、Twitter、LINE、Instagramなどで日々、雑誌と連動させた企画を発信し、SNS総フォロワー数は“国内女性誌NO.1”の700万人超え。 ViViはどのようにして若い世代から支持を得ているんだろう? テレビや海外のニュースでも話題になる看板企画「国宝級イケメンランキング」を企画した平本哲也さんに取材し、平本さんの企画の考え方か