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ビジネスって考えは退屈でさ。

2013年7月6日。

何故今日また来るハメになったんだ。たった2ヶ月前に来たハイドパークに。

。。。もちろんあんたに会いに来るためなんだが。

2ヶ月前は99%会えるとは思っていなかった。それほど、ほとんど望みのない状態だったんだよ。

でもタイミングが変わると、1%って100%になるんだな。

誰がそうしたかはわからないけど。

あんたは「ビジネスって考えは退屈でさ」と言った。

ビジネスマンとしての俺にはショックだった。あんたは、周囲の誰よりも間違いなく世界で大成功しているからだ。

コパカバーナビーチで150万人だったか? 子供からおじいちゃん、おばあちゃんまでがあんたと一緒にエキサイトしてハッピーな時間を共にしている映像を見ると

「世界平和とかいうやつは、こうやるんだったか?」

と言われているような気がしたもんだ。

自分がやってこなかったことなんだ。

いいとか悪いとかいうより何か本当にシンプルなことが、根本的に違うんだ。

あんたのことはずっと前から名前だけは知っていたが、本当に興味を持ったのはたった9ヶ月前だ。

あんたは「ヘタ」で有名だった。あんたのようにヘタにやって格好がつくならそのやり方を真似ればいいと思った。

しかし真似しているうちにわかるんだ。そのヘタさ加減たるや、とんでもない。とても真似しきれるもんではない。

ちょうど44年前の1969年7月5日。まだ俺が3歳の頃のあんたの映像を見た。

このハイドパークで空前絶後の調子の狂ったパフォーマンスを25万人に対して見せつけていた。

44年経って、50周年だとか言って、69歳になって、またやるのか。

そしてみんながそのヘタさをもう一度見たいと言う。

いつ死んでもおかしくないと言われ続けたあんたが何故誰よりも長く人を楽しませ続けらたのか。

ビジネスは退屈だと言っているあんたが何故誰よりも成功しているのか。

答えはもうあんたは言ってくれた。でも言葉を聞いただけではわからないんだな。

ちゃんと目の前で、身体全体で感じると初めて少しでもわかるような気がするんだ。

44年前、あんたの相棒は言った。

「このハイドパークには楽しませてくれという観客は来ていない。自ら俺たちと一緒に楽しもうとしている。それがライブだ。」

今夜あんたに会いに来た。俺が生きて来なかった人生を生きてきたあんたに。

共に楽しもう。身体全体で感じる準備ができている。

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(この記事は2013年7月6日に現地ロンドンでブログにアップ記事とコンサートで撮影した写真を、加筆修正の上noteに移行したものです。)

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