ブリコラージュ
【ブリコラージュ】
募集しても人が集まらない。
いろんな業種の現場でお聞きしている。建設業、製造業、飲食業、農業。。。
失業率が改善しているわけではない。
需要と供給の考えなら、もうちょっと求職があってもいいはずなのに。
その実感は、業種が違えど共通のものだった。
そして原価が上がっている。原材料が入ってこないこともある。
つまり、商品が作れない場合もある。
やっと材料を確保しても、作って売る人が足りない。
業種問わず。
当面、この状況は続きそうだ。いや、これからますますそうなるかも知れない。
どうすればいいのだろうか?
「ブリコラージュ」という言葉を知ったのは、昨年のこと。人類学用語。
よく言われている意味は「ありあわせのものを用いて手作りする」ということ。
対する言葉は「エンジニアリング」。
最初に設計図を作って、そのための材料を集めて完成させるという考え方。
どうも今、エンジニアリングの考え方がうまく行っていない。
ブリコラージュの意味を現代的にもう少し進化させると、方向性が見えそうに思う。
「ありあわせ」という表現ではなく
「まず今あるものを大切にする。」
「その力を尊重し、組み合わせる。」
設計図に対して足りないと嘆くのではなく、あるものから作る。
この発想から、行き詰まり感を脱することができるように思う。
あるもので、自分自身が最も見落としがちなのが「信頼」。
しかし信頼資産は今後、「応援」という素晴らしい力を加速度的に持ってくる。
人が足りないならば、「今ある」信頼する人と組んでやる。
エンジニアリング的に待っていても、来ないのだから。
そして人という資源も有限なのだから。
会社という単位も、あまり意味がなくなってくるかも知れない。
私達がよく、北の人口が著しく減少している地域に行く理由もわかってきた。
「そこに居る人の才能を最大限に発揮していただく」
恐らく、ブリコラージュの最先端の地であるからだ。
そこで行われていることを、肌で実感したいからだ。
考えたら、そもそもたくらみ屋の働き方もブリコラージュ的。
メンバーは全員事業主。それぞれのソロ活動もできる。
しかし、最近では数人組んでバンド活動でやることの方が圧倒的に多くなっている。
一人でやるかチームでやるか、と考えたら、迷わずチームでやった方がいいことが起こりやすい。
子どもはブリコラージュ的な遊びが得意。
たくらみ屋のメンバーが「子ども歴ウン十年」が多いのも、頷ける。
今あるものを大切にし、組み合わせて作るブリコラージュ。
この言葉を持っておくと、何だか仕事も遊べそうな気がしてくる😊
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