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「トリセツ」…。

J リーグ界隈には、選手が移籍加入する際に「トリセツ」という風習が存在する。「トリセツ」とは言わずもがな「取扱説明書」のことであるが
この場合の「トリセツ」とは、加入先のクラブのサポーターに対してそれまで在籍していたクラブのサポーターがその選手の特徴、起用方法などを簡単にまとめてSNS等々に投稿する西野カナに「感化」されたここ数年のJリーグ界隈の「文化」である。「トリセツ」が「文化」なんて大それたモノかというそれこそ「テキセツ」なツッコミは大きく棚上げしながら、この夏のウインドウで起死回生の最大6人の補強(現在5名公式発表)をクラブの社長兼GMである…えっと、三上だっけカナ?氏より宣言に期待と不安に右往左往する北海道コンサドーレ札幌サポの私は今宵も思考を巡らすのである。

そもそも西野某の迷曲「トリセツ」の女性主人公は曲のAメロに迎え唐突に「急に不機嫌になります」と宣言するのである。さらに「放っておくと怒ります」と、いわば開戦の号砲を鳴り響かす始末だ。私はこの女性主人公にどこか既視感を覚えてしまうのである。コンサドーレに新加入の最大6名の選手諸君。そうです、何を隠そう我々札幌サポーターも今まさにこの状態であるのです。「J1定着」という言葉に憧れ続けなんとか細々と中位でひっそりと生活していた我々もJ1定着8シーズン目。しかしJリーグ30年の歴史で見れば8シーズンなんてイントロが終わりなんとか歌いだしてやっとAメロに入ったばかり。しかし今季突如、降格レースの先頭をひた走るはめとなり、残り試合も数を切ったこの夏「急に不機嫌に」なってしまっているのです。でもそんな飛んで火にいる夏の選手諸君とも出会ったのも何かの縁。こんなシーズンに加入してくれたのだから懲りずに残りシーズンとことん付き合ってあげましょう。私たちは胸のエンブレムに手を当て定期的に「このクラブの為に」と言うと長持ちします。「カッコイイゲーフラですね」とか「今日の応援迫力あった」とか小さな変化にも気づいて「いいね」してくれると烈火の如く喜びます。但し、「いっつもサポ同士SNSで揉めてるね」とか「ゴール裏中央付近でも飛び跳ねないのね」などという余計な事は気づかなくていいからね。

そして、もしもいつか…。
私達とクラブに嫌気がさし他のクラブに目移りする時は、あなた達の加入にサポーターが歓喜する、最下位に沈む2024年のこの夏の日をどうか思い出してください。ホントはこのクラブに在籍する選手達が大好きで、我が子のように見つめ、そして熱くて、生ぬるいと言われる優しいサポーターです。
意外と一本のシュートでキュンとします。
ちょっとした勝点3のプレゼントが効果的です。
でも勝利は大事。
いやいや本音丸出しだとギリギリでも不格好でも超法規的措置でも「残留」が一番嬉しいものです。そんなわけで取り留めもなくなってしまったのでそろそろ筆を。
これが北海道コンサドーレ札幌サポの…否、極私的なワタクシの
「トリセツ」です。

最後になりますが、「これからもどうぞよろしくね…。」


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