ボクシングから見えた瞬間の話

先日、従兄弟が大学最後の大会を迎えるということで、後楽園ホールに足を運んできました。ボクシングの試合を生で見るのはこの日がはじめて。

アマチュアにも関わらず、場内の活気がすごく両大学から鳴り止まぬ声援がありました。8番目に出番だった選手の父親が横に座っていて、「腹からいけ!」と言った瞬間、選手が父親の方を向きうなづいた。ここはとても感動ポイントだった。そしてその選手はK.Oで相手を倒した。

僕は小さい頃から高校まで野球をやっていた。スタンド型の球場だとチアやブラスバンドもいるので、たとえばその場でスタンドにいる誰かが「ストレートを狙っていけ!」と言っても僕のもとには届かないとおもう。ベンチの声援ですら周りの声にかき消されて聞こえないと思う。もしあの時、あの誰かの声援が僕の耳に届いていたらまた違った未来があったかもしれない。

ボクシングはアマチュアの場合、3分×3セット。ラスト1セットにギア全開でいくことだったり、徐々に相手の弱いところを攻めてジリジリいくこともできる。ただ僕がずっとやっていた野球の場合(打者でいる時)は瞬間の勝負なのである程度どのコースにどんな球種がくるかを予知しないといけない。瞬間をキャッチすることはボクシングと野球は似ているが、野球の方が特に神経を一瞬に使うことが多いと思った。

僕は野球でチームワーク力、忍耐力、礼儀などさまざまなことを学んだと思っている。しかし意外と「状況判断を一瞬でする」ということ1番培うことができたのかもしれない。人生は選択のオンパレードである以上、今こうして自分が生きたいように生きているのは過去の判断が誤っていなかったからであると思う。

これからも良い判断ができるよう、瞬間をキャッチしていきたいと思う。

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