ジャズミュージシャンはどうなっていくのか

新しい生活様式が提唱され、「緊急事態宣言解除後もライブハウスへは自粛を」と大臣が述べています。これに対してよく見る意見としては「ジャズクラブはライブハウスじゃない」論。所謂ロックなどのハコの100人規模以上の密閉されたスタンディングでみんなが踊るような状況の「ライブハウス」とテーブルが配置されている「ジャズクラブ」では状況が違うという主張です。
しかしながら、世間のイメージにその線引きはないと思われます。僕はアメリカの文化を知ってから「ジャズクラブ」と呼ぶようにしてきていたが、中学生の頃はやはりどちらも「ライブハウス」と呼んでいました。この状況を打開するためには、もっとジャズの認知度を上げ、国規模の文化レベルの向上が必要だと思います。すぐには無理です。ではこの状況に対し、ジャズクラブがどういった対応をしているのか見てみましょう。
南青山の老舗ジャズクラブBody and Soul。(僕も数える程度ながら出演させていただいている。)現在は営業休止中。緊急支援を求めたクラウドファンディングは1日で目標の300万円を達成し、現在も支援が増えています。https://camp-fire.jp/projects/265308/preview?token=rzkvf46t
多くのファンがいる証拠ですね。こちらではライブ再開に向けて、座席数を減らすことによるソーシャルディスタンスを確保するなどの対応をしています。https://www.bodyandsoul.co.jp/2020/05/43749

ではコンサートホールはどうでしょう。
https://www.facebook.com/garamanhall/photos/a.1424526604468464/2701632383424540/?type=3&theater

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こちらのホールでは400人の会場に対し収容人数を60人に絞ることでソーシャルディスタンスが担保されるとのことです。単純計算で今までと同等の予算をチケット収入で得る場合、チケット代金は6.66倍になってしまいます。こんなガラガラのホールなんて見たことありませんね。

ここでジャズに戻って考えてみましょう。ジャズクラブは各店舗の各ライブは満席の日もあれば、一人、二人なんてこともあります。平均で(データは取っていない感覚的なものですが)60%席が埋まると見積もっても多い方ではないでしょうか?
座席数が少なくなったら一人当たりのチャージは高くなるのでしょうか?これも需要と供給のバランスなので、なんともわかりません。相場がどうなって行くか気になりますね。
音楽業界全体で言えば、コロナ禍以前から実はライブの市場価値は上昇傾向にありました。これは、サブスク(月額定額制ストリーミング配信)の登場が大きいと思います。CDなどの音源での収益が見込めなくなり、ストリーミング配信により音楽を知ってもらった上で、ライブに来てもらい収益を得る形に業界全体がシフトしていました。しかし、この状況ではライブにも来てもらい辛くなりました。どちらの流れからも、おそらく更に入場代は高騰すると予想されます。

ここで僕のアイディアですが、ご自宅への出張演奏やプライベートライブなどの需要が高まるのではないでしょうか?そうすれば「密」を避けられ自分の好きな音楽を聴けます。プロデューサー気分で「今日はこの巨匠ギタリストとこの気鋭ピアニストのデュオをブッキングするでざます〜。」なんて事も出来るかもしれないですね。シェフ付きでディナーライブなんかのアレンジもできますね。特別な日のご褒美にいいかもしれません。もちろんある程度の値段にはなると思いますが。

ジャズミュージシャンでライブ収益だけで生活していた人なんてそもそも皆無だったと思います。レッスンだったり、レコーディングやアレンジなどの収益の割合が大きかったのではないでしょうか?
以前から僕はどちらかというとライブの本数を減らしていこうとしていました。経験値的な側面とエネルギー的な側面のバランスを考えた上でそう思っていました。特にリーダーライブに関して、ある程度準備したものでないと僕の音楽力ではまだ難しいという判断です。セッションなら毎日でもいいけど、それはライブと違うと思うので。

ライブは座席数の減った各店舗の新しい満席条件で毎日その上限になるくらいの本数でいいのではないかと思います。ライブがない日にも出来ることがいっぱいあることはこの期間でわかったので。それをマネタイズする方法については次回更新の時に触れていきたいと思います。ぜひ共有していきたいです。

文章が散らかりましたが、みんなが希望を持てる大きな流れを作れるよう段々動いています。お気持ちサーポートいただけたら嬉しいです。
また更新します!!みなさん油断せず気をつけてお過ごしください。ミュージシャンの皆さん、また一緒に音出せるのを楽しみにしています!!!閲覧ありがとうございました。

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