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能力は自分で勝手に規定される

皆さんこんにちは。能力再生相談所、内匠です。

今回も引き続き、『Learn Better』を再読して思ったことについて書きたいと思います。

自分の能力は、もともと備わった能力によるものなのか、それともそういうことではなく、継続的な取り組みによって身に着くものなのかどちらなのだろうか、自分でも時々考えます。

恐らくは両方何らかの形で影響はしているのだろうとは思います。ただその影響の度合いが実は自分の考え方なのかもしれない、ということです。

本書ではそのことを次のように述べています。以下長文となりますが引用します。

要するに、人は自分に貼ったラベルにふさわしい行動をとりやすいのである。例えばキリスト教徒は科学の成績が悪いと事前に伝えてから科学の問題を解かせると、被験者の内キリスト教徒は高得点が取れない。同様に、部屋の壁に成功した女性たちの写真を飾っている女性はスピーチがうまくなる。成果目標がある場合、こうしたラベルの効果はさらに高い。成果だ系にこだわると、「自分は昔からダメだった」、「いつも失敗するんだ」、「女性は大舞台でのスピーチで必ずしくじる」、「有名な教授の子供はフリーパスで入学を許されるものだ」といった有害な思考に引きずられやすくなる。このような不安に飲み込まれた思考は成長への努力の足を引っ張りかねない。

いかがでしょう。身に覚えのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。なにかして、ちょっと失敗したら「自分は昔からダメだった」、みたいなことを思ったりしがちだったりする人は、このように勝手に自分で自分の能力に枠をはめている可能性があります。実際には10回に1回しか失敗していなかったとしても、それが例えば昔重大局面での失敗だったとしたらそれが大きくクローズアップされて記憶され、ただ一度の失敗=俺は勝負所に弱い→俺は昔からダメに勝手に変えているかもしれないのです。

これも一種の思考の癖で、事実は違っている可能性が高いのです。いや、事実だ、と思っても、あなたのことを知らない人が客観的に見たらもしかしたら全然違う評価を与えるかもしれません。

少なくとも自分でこれしかできない、と思ってそれ以上進まなければ先がないのは間違いないだろう、そう思います。

そうは言ってもなかなか自分の思考の癖というのは打ち破れないものです。だから少しずつでもトレーニングして自分の思考パターンを変えていく努力が必要なんだろうと思います…。具体的にどうするか、ですがそれはもう自分でそういう思考をしているな、ということをまず認識することからスタートすることが必要です。その上で、自分がそう思ったことの反対のことがないか、とにかく納得するまで探していくというような地道な作業をしていくしかない、そう思います。

かく言う私自身、今でも意識しないとつい「俺って駄目だな」ふと思うことありますから。

ということで今日もご一読ありがとうございました。

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