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鳥を愛でる(短編小説・エッセイ)

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野鳥観察のエッセイや鳥が登場する小説をまとめました。
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夜のはざまとエクリプス(小説)

夜の色が薄まって、暗い空に白い陽の光がぼんやり浮かぶころ。 都会の夜の賑やかさは鳴りをひ…

夜に鳴く鳥は鵺だけじゃない(エッセイ・鳥好きの無駄話④)

唐突な質問だが、読者のみなさんは「夜に鳴く鳥」と聞くと、どのようなイメージを抱くだろうか…

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「鳥」の薄〜い話を100個書く・『鳥百物語』(エッセイ・鳥好きの無駄話③)

こんにちは。とらつぐみです。 最近暑すぎて外に出るだけで生命の危機を感じますね。 そんな…

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ツグミは春を思い出す(小説)

金曜日の早朝。自室の勉強机に突っ伏して寝ていた静は、窓の外で鳴く鳥の声で目を覚ました。 …

「先生」からの手紙(小説)

11月19日(水) 20時過ぎの職員室にて 先生へ 朝晩がめっきり涼しくなってきましたね。会議が…

変ないきものと、わたしたち(上)(小説)

春の陽気、と名のついた強い日差しが容赦なく降り注ぐ5月の半ば。 休日の天王寺公園には、芝生…

変ないきものと、わたしたち(下)(小説)

上はこちら↑ ☆ ☆ ☆ キーウィは、コウモリなど夜行性動物が飼育されている獣舎にいた。 室内は薄暗く、展示室内の弱い照明と、看板が微かに放つ光を頼りに進まなくてはならない。 「こわい……やっぱこわい」 「手ぇつないでなさい」 咲姫たちの前を歩く親子連れはぎゃあぎゃあと言いながら奥へとずんずん進んでいく。 「先輩も手ぇつなぎますか」 那由が耳元で囁いた。 「これくらいの暗さなら全然平気だよ」 「いや、怖くはないでしょうけどあちこちぶつかりません?」 「あ痛っ」 「

創作のアンテナを磨く”野鳥観察”(エッセイ)

野鳥観察=バードウォッチングとは、その名の通り山野や河川などで野鳥を観察する活動のこと。…

身近な造形美、カワセミ(鳥好きの無駄話①)

鳥というものは、意識して存在を見ないと認識することもままならないものだったりする。 私も…

水鳥と「距離感」の話(鳥好きの無駄話②)

前回はこちら↓ 野鳥好きが気ままに語るだけのエッセイ、今回はカモなど水鳥について書こうと…

二次元野鳥観察:「県の鳥」キャラを眺める(エッセイ)

こんにちは。とらつぐみです。最近暑すぎますね。 そして、最近、鳥成分が足りない。 私の趣…