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2匹の犬と暮らす(1)

姉気分のナッツ(雑種9歳)と妹分コユキ(雑種3歳)の日常。

2023.11.29

 朝3時。暗闇の寝室で妹分のコユキが尻尾を振りながら顔を舐めてきた。いやいやまだ朝の散歩にはずいぶん早いでしょうと無視するが、今度は寝室を出て廊下をスタスタ歩き回る足音がする。しばらくすると、再び寝室に戻ってきて、ハアハア吐息も荒く尻尾を振りながら私を起こそうとする。「早起きしすぎ」と再び無視する。するとそのうち小さく吠え出した。普段は迷惑をかけるような奴じゃないのになと思いながら布団から出ると、コユキは小躍りしながら玄関でお座りした。
 「あ、もしかしたら」
上着を羽織ってリードをつけると、コユキの待ちきれない様子で外に飛び出した。つまるところ、コユキは腹を壊して用を足すのをいつもの散歩の時間まで待ちきれなかったのだ。犬って、喜んでいるときも焦っているときもハアハアしながら尻尾を振るから、紛らわしいんだよな。コユキにしてみれば「なんでこのピンチを分かってくれないの!」って思っていたんだろうけど。それにしても、2匹とも絶対に家の中で粗相しないのは偉いなー。そんなことを考えながら、朝日もまだ出ぬ早朝にコユキと小道を歩いた今朝の話。家に帰ったら置いて行かれたことに怒る姉貴分のナッツが待ち構えていたというおまけつき。

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