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忘れるな 自分の普通は 超異常

カレーの学校、2022アドベントカレンダー18日目の投稿です。

こんにちは。10期タクミです。
アドベントカレンダー、毎年師走にみんなの投稿を読むのも、自分を追い込むのも、恒例イベントになってきました。


さて先日、10期の集まりがあった際にインド映画の話を少ししたのですが、
一番に「ムトゥ 踊るマハラジャ」が出てきました。

「ムトゥ 踊るマハラジャ」
1995年の大ヒット作であり、
日本における歴代インド映画興行収入第一位の作品


2022年でもインド映画と言われてすぐこのタイトルが出てくるなんて、やっぱりマハラジャって偉大。


しかし今年、その常識が塗り替えられるかもしれません。

2015年「バーフバリ 伝説誕生」、2017年「バーフバリ 王の凱旋」
で旋風を巻き起こしたラージャマウリ監督の最新作「RRR」が公開になり大ブームが起きています。

「RRR」
1920年のイギリス領だった時代を舞台に、
友情と使命に揺さぶられるふたりの物語。
映画は実話ではないが、
主役2人は時代は異なるけれど実在した革命家で、
実際にあったエピソードも使われている。


この「RRR」つい先日、「踊るマハラジャ」が持っていた日本におけるインド映画興行収入記録を塗り替えたのです!

「マハラジャ」の公開は1995年なので、約30年越しの大快挙!
ムバーラク ホー!(ヒンディ語で「おめでとう!」)


製作費97 億円というとんでも予算(日本映画何本分?)で存分にエンタメしてて、ボリウッドの気合いと魅力満載、見応え★★★★★の「RRR」、まだ観てないよーという方、是非この年末年始、ハリウッド大作やJAPANアニメに加え、ボリウッド大作に3時間浸ってみませんか。




え〜っと、それで私。

インド映画が好きです。
大好きです。

「自分の普通なんて、インドから見たら超異常なんだろうな〜」を感じる瞬間だらけで、
あっという間に未知の世界に取り込まれまる感覚がクセになりやめられません。

もちろんカレー(いや、カレーとは呼ばないのかな?)やお馴染みの食器、調理器具たちも登場するので、学校生はその部分でも楽しめる要素は多いかもしれません。

自分も料理や食事シーンは、自然と前のめりになっている様に思います。


インド料理の脇役感

そんなインド映画におけるインド料理、描かれ方が、日本映画における日本料理、韓国映画における韓国料理とはちょっと違って映ります。
日本映画、韓国映画それはもう美味しそうに、または意味を持って登場する事が多い。
※12/11のアドベントカレンダー山本ユウさん「描かれるカレー」でも書かれていました!

それに比べてインド映画は、食べ物が主役の映画など例外もありますが、
ごくごく日常の中に、流れで登場する事が多い様に思います。
まるでハリウッド映画のコーラの様。

実際に「日本映画 食事シーン」「韓国映画 食事シーン」で検索すると山の様な画像がヒットしますが、「インド映画 食事シーン」ではほぼ皆無。
これは日本におけるコンテンツの共有量の違いだけが原因ではないと思うのです。
同じように食にパワーのある国なのにこの違い。

面白い〜。


長尺上等

そしてインド映画は長い!
本当に長い。
軽く3時間を越えてくる。

本国では10分~15分程度の休憩が入るのは珍しい事ではない。THEインドスタイル。
映画では見慣れない休憩ありきの構成もまた新鮮で面白い。
(残念ながら日本は休憩時間カットのストイック上映になる事もしばしば。・・・休みたい。)


登場人物の名前がすんなり覚えられない私は、顔と名前の一致だけで脳フル稼働。
その上内容を追っているので、やっと相関図が描けた!ってトコで1時間経ってたなんて事も。
長尺上等!なんです。

こっちも長尺になりそう

1つ1つ書いていったら終わらなそうです。

他にもトンチキタイトル、脚本、カメラワーク、BGMというか効果音、きらびやかな衣装にメイク、観た事のないダンス、、、etc
いや、そもそもの設定全てが自分の常識の外の外。
あげればキリがない魅力。

インドの街角から、目が点になるとんでもシーン、先が想像できるストーリーでさえインドの手にかかるとパワー全開、熱量たっぷりの作品になる。
この熱量、中毒性あります。

垣間見れるインドの今

そして、そんな面白みに潜んでいる、いや、潜ませようとさえしていないのかもしれない滲み出るインドの根底にあるカースト、宗教問題、男尊女卑、貧困、教育。

自分の知識と経験では正面から受け止められないものも多いけれど、そこに触れることで自分の常識が壊れるのは、言葉は変だけど気持ちがいいです。


so kakkoii インド映画

そんなもの達に打ちひしがれたり笑ったり、あっけに取られたりしているうちにあっという間に3時間。
いつもとは違った満足感で劇場を出る事に。
達成感みたいなものも感じる。

鑑賞料金1900円で良いのだろうか…

made in India 、没入ボリウッド。
自分の持ってる普通なんて外から見たら超異常。


so kakkoiiインド映画、来年も沢山観るぞ〜!

※タイトルは
小沢健二「忘れるな 他人の普通は 超異常」
から頂きました〜

※今年観たインド映画

「グレートインディアンキッチン」

「パッドマン」

「囚人ディリ」

「マドラス 我らが街」

「RRR」

「スーパー30」

「マスター」

もっともっと観たいのはあったけど叶わず。
上映館、上映期間が短いため、見逃した悔しさは他作品の比にならない。



早速、年明けにも公開作品控えています。

「エンドロールのつづき」
 アカデミー賞インド代表作

「バンバン!」
 トムクルーズとキャメロンディアスの「Night&Day」のインド版