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【ビジネス書紹介】新たなチャレンジに役立つオススメ5冊

はじめに

新規事業を企画するのに必要なノウハウは経営企画・商品企画などの部署だけでなく、新たなチャレンジをすべての人が身につけるべきだと考えます。

営業も開発も会社から新たなチャレンジを求められており、それはすべて新規事業ための第一歩でもあるといえます。

今回紹介するのは新たなチャレンジをするためのアイデア出し、具現化に役立つ本です。

1.ニューコンセプト大全 仕事のアイデアが生まれる50の思考法

発売日:2020年7月17日
ページ数:296ページ
価格:1,800円(税別)
著者:電通Bチーム
出版社:KADOKAWA

この本を書いているのは電通Bチームと呼ばれる株式会社電通の特殊クリエイティブ部隊です。
なぜBなのかも紹介されており、ひとつはB面(趣味や前職など個人的な側面)をもった社員が集まっていること、ふたつめはPlanBなど今まで異なる方法を提供しているからです。

事例を用いて説明される新しいコンセプトから考え方のヒントを得ることができます。

この本を読むことでアイデアを発想するための頭の準備運動ができます。
今回紹介する5冊で、最初に読んでみてほしい1冊です。

下記4つのチャプターで、50個のコンセプトが紹介されています。

  1. 「個人的」が生むニューコンセプト11

  2. 「壁」を超える&壊すニューコンセプト14

  3. 「逆」を行くニューコンセプト13

  4. 「既存」を最高に生かすニューコンセプト12


重要なところが太字で記載され、各コンセプトが数ページで完結しており、読みやすく読み返しやすいです。
写真や図が多く使用され、情報が頭に入ってきやすいのでオススメです。

読みやすさ:★★★★★
読み返しやすさ:★★★★★
ボリューム:★★★★★

2.ビジネスモデル2.0図鑑

発売日:2018年9月29日
ページ数:256ページ
価格:2,600円(税別)
著者:近藤 哲朗
出版社:KADOKAWA

こちらの本は100個の「すごいビジネスモデル」を図解し、ビジネスの大枠をパッと見て、ビジュアルでとらえることができる1冊です。
「ビジネスモデルや儲けのしくみ、新規事業などに苦手意識を持たれている方にこそ読んで欲しい」という想いで書かれたようです。

スタートアップや海外では有名だけど国内では意外と知られていないユニコーン企業、大企業がはじめた新規事業など、幅広いジャンル、業態のビジネスモデルが紹介されています。

ビジネスモデルのどの部分が新しいのか、それがわかりやすいように「ヒト、モノ、カネ、情報」の4つに分類して表現されています。

アイデアを形にする際にどのように儲けるか、そのヒントを実際に存在する会社のビジネスモデルから得ることができる1冊です。

下記5つの章で幅広いジャンル、業態のビジネスモデルが紹介されています。

  • 序章:「ビジネスモデル2.0」とは何か?

  • 第1章:モノ 新たな「コアバリュー」を提供する

  • 第2章:カネ 新たな「お金の流れ」をつくる

  • 第3章:情報 新たな「テクノロジー」を使う

  • 第4章:ヒト 新たな「ステークホルダー」巻き込む


すべてのビジネスモデルが図解されており、かつ見開き2Pで完結しているため、読みやすく振り返りやすいです。

読みやすさ:★★★★★
読み返しやすさ:
★★★★★
ボリューム:★★★★★

3.ゼロからつくるビジネスモデル

発売日:2019年11月29日
ページ数:516ページ
価格:3,000円(税別)
著者:井上 達彦
出版社:東洋経済新報社

こちらの本は実践を前提とした「ビジネスモデルのつくり方ガイドブック」です。

筆者は「ビジネスモデルとは、起業家/社内イノベーターのみならず、仕事をしているすべての人にかかわるものであるとし、仕事の工夫や発想に役立つ」と考えており、この考えに私も共感しました。

筆者は大学で研究する立場で、実践知を気鋭の経営者や事業担当者に直接会って学んだ極意をこの本にまとめており、決して知識のみの提供で終わらない実践につながる1冊です。

4部構成でビジネスモデルの基本と実践を学ぶことができます。

  • 第Ⅰ部:ビジネスモデルの基本

  • 第Ⅱ部:分析から発想への「飛躍」

  • 第Ⅲ部:発想をカタチにして検証

  • 第Ⅳ部:ビジネスモデルの発展的学習


実際の会社を事例として説明している点は読みやすいのですが、重要なところが強調されていなかったり、ポイントをまとめた部分が少ないのは少し読むのに苦労するかもしれません。
ただ、書いてある情報は参考になるものばかりですので、時間があるときに集中して読んで欲しいです。

読みやすさ:★★★★☆
読み返しやすさ:★★★☆☆
ボリューム:★★★☆☆

4.起業の科学 スタートアップサイエンス

発売日:2017年11月2日
ページ数:279ページ
価格:2,300円(税別)
著者:田所 雅之
出版社:日経BP

こちらの本は筆者が5年、約2500時間を費やし、1000人以上の起業家、投資家、スタートアップ関係者と対話をして誕生したスタートアップの成功に必要な知識がまとめられた1冊です。

成長のステージごとに何に取り組めばよいのか、アイデアの検証からスケール(事業拡大)まで時系列で整理されていることがポイントです。

本のタイトルに起業、スタートアップと入っていますが、内容としてはビジネスで新しいことにチャレンジするすべての人が参考になるものとなっています。
シリコンバレーの先進的なスタートアップのノウハウが、フレームワークなどで紹介されています。

下記5つのチャプターで成功のためのノウハウが時系列で紹介されています。

  1. IDEA VERIFICATION【アイデアの検証】

  2. CUSTOER PROBLEM FIT【課題の質を上げる】

  3. PROBLEM SOLUTION FIT【ソリューションの検証】

  4. PRODUCT MARKET FIT【人が欲しがるものを作る】

  5. TRANSITION TO SALE【スケールするための変革】


1ページあたりの文字数は多いですが、サブタイトルがあってわかりやすい構成になっています。
図が多いためイメージしやすいのもポイントです。

読みやすさ:★★★★☆
読み返しやすさ:★★★☆☆
ボリューム:★★★☆☆

5.THE VISION あの企業が世界で成長を遂げる理由

発売日:2019年1月18日
ページ数:328ページ
価格:1,600円(税別)
著者:江上 隆夫
出版社:朝日新聞出版

こちらの本は30年以上企業のブランドづくり、広告づくり、ビジョンづくりにかかわってきた筆者がビジョンを解説する1冊です。

新しい会社も新しい事業も新しい挑戦も、私はビジョンが重要だと考えており、この本にはビジョンに関するすべてが詰まっているため紹介しました。

ビジョンは人々を巻き込む上で重要な要素であり、新たなチャレンジをする上で欠かせないものです。

タクミセンパイのVision、Missionを決める時もこの本を何度も読み返しました。

下記6つの章でビジョンの意味、重要性、作り方が紹介されています。

  • 第1章:ビジョンを失うとすべての衰退が始まる

  • 第2章:なぜ、優れたビジョンを持つ企業は成長し続けるのか

  • 第3章:21世紀のビジョン企業であるために

  • 第4章:ビジョンで最高の未来を創るためのヒント

  • 第5章:「最高のビジョン」の作り方

  • 第6章:リーダーシップが「ビジョン」を定着させる


重要なところが太字で記載され、わかりやすい章の構成と適切な見出しがつけられており読みやすいです。

読みやすさ:★★★★★
読み返しやすさ:★★★☆☆
ボリューム:★★★★☆

おわりに

新たなチャレンジをするための、アイデア出し、具現化のノウハウがつまったオススメの5冊を紹介させていただきました。

これらの本を活用いただき社内のアイデアマンとなって、みんなから意見を期待されるようなポジションを築いてもらえればと思っています。

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