フォローしませんか?
シェア
木漏れ日をひらりひらりと舞い踊る 蝶のゆくえに青が透くから
偉大なる人が作りし摩天楼 から見下ろすと人が見えない
腰掛けて茶をひとすすり蝉の声 君よ見ていて美しいまま
とりだしたズボンの皺もそのまんま どこにアイロンあるかも知らず
切り捨てた人が巡って雲の上 次の理由はどちらにします?
それとなく歩幅緩める道すがら 初夏の日がまだ暮れなずむから
ミラー越し髪に葉っぱをくっつけて 眠りこけてるオレンジの顔
文句たれつつも屈んで近づいて くれるあなたと一つの画角
色褪せてついに穴あくくつしたに 感謝をのべて端に寄せおく
知っている「なんでもない」と言う君の 眼は私を見ていないこと
嘘つきが吐いた煙が空中に 散っていくのを見る六畳間
春過ぎて出逢い別れはタイミング 玄関前ではずす合鍵
近道をすればするほど遠ざかる ものはなにかと問われてみれば
「またいつか」手を振る君にほほえんで 振り返そうとしてはみたけど