弱さ No.2648


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嫌な人がいたら、口に出さなくとも心の中で悪口を言ってしまう。

人間には誰にでもそういう弱い一面があり、

(中略)

そういう私たちを神様はいつまでも待ち続け、寄り添い、力と希望を与え続けてくださっている。

(中略)

あのマザー・テレサですら晩年、

「自分ほど悪い人間はいない」

と言っていたそうですから。


鈴木 秀子(文学博士)

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致知2021年10月号からの紹介です。

鈴木氏のこの話に、対談相手の横田南嶺禅師は、

「貧しい人のためにあれほど献身的に働かれたマザー・テレサでさえ、

ご自分をよしとされていなかった」

と補足されています。

これに対して、

「自分の内面を見つめる時に、闇の部分がいっぱいあったということでしょう」

と鈴木氏は答えていますが、

どんな人間でも弱さや闇の部分を持ってしまうことを受け入れつつ、

それを表には出さない努力をすることが大事であることを教えてくれるお話でした。


この対談の中で横田氏は、詩人の坂村真民氏の「こおろぎ賛」という詩を紹介されていました。


『守られて眠っていることを

知ってください

こんなにも美しく

星が光り輝き

こんなにも優しく

虫たちが鳴いているのです』


苦しい時があっても、ふと自然に目をむけ、耳を傾ければ、

大いなる愛に包まれた営みの中に自分も存在していると気付けるはず、という意味の詩。

秋の声が聞こえ始めてきた今だからこそ、余計に噛み締めたい言葉でした。


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