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自靖自献(じせいじけん)  No.2478


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自ら靖(やす)んじ 自ら献ずる

自ら靖んずるとは心の平安を保つこと、安心立命することである。

自ら献ずるとは世のため人のために自らを尽くすことである。


藤尾 秀昭

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人間学を学べる雑誌致知2021年2月号からのご紹介です。

人間学を学ぶ者が心掛けなければならないものとして、

安岡正篤氏が「書経」より挙げた言葉が冒頭の「自靖自献」だそうです。


「自靖」とは自らの心を安らかに保つこと。

『事あるごとにイライラしたり不平を言ったり人と衝突ばかりしている人が、

人のために尽くすことなどできるはずがない』

ということ。


しかし、安んじているだけでは人間学を実践したことにはならず、

『自靖しているだけで自献しない人、自献できない人は人ではない』

と他人のために行動にすることの大切さも説いています。

頭で理解して、心穏やかにして、実際に人のために手を動かす。

それが揃って初めて学ぶ素地ができるということなのでしょう。


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