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【今日の言葉】 業(ごう) No.2966



現在われわれが受けつつあるところのすべての悩みや苦しみというものは、

実はその一切が自分がこれまでに蒔いてきたところの所業の結果である。

随ってわれわれは、それらの不幸や苦しみに対しては、

本来どこにも苦情の持って行き場所はなく、そのすべてを甘受しなければならぬということです。

森 信三


今日も『続・修身教授録』の輪読会からの学びです。

森先生が「業(ごう)」を説明された目的は、

今の不幸や悲しみは過去の自分のせいなのだから諦めろということではなく、

「業」を果たすことで、人間としてあくを徹底的に焼き捨て、人間味を深くするのだということでした。

自らの業だから他人のせいにせず素直に受け入れてそこから一歩を踏み出す力にする。

「自業自得」とは悪いことの因果応報という意味だけではなく、自らの業を果たせば徳を得られるということなのかもしれませんね。

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