一歩 No.2310
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晩年の鈴木大拙の鎌倉のお住まいには、百三十段の階段がありました。
ある時、訪ねてきた新聞記者さんが、
「先生、こんな階段を毎回上がるのは大変でしょう」
と心配したら、大拙は
「いや、一歩一歩上がれば何でもないぞ。
一歩一歩努力すれば、いつの間にか高いところでも上がっているよ」と。
木村 宣彰(鈴木大拙館館長)
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雑誌致知2020年4月号からのご紹介です。
一歩一歩とは、「今ここ」に集中して、それを継続することとも言えるでしょう。
大切なのはその一歩を踏み出そうとする勇気。
そして、二歩目、三歩目を出し続ける忍耐力。
さらには、その一歩一歩を楽しむ感受性でしょう。
辛い気持ちだけでは続かないですから。
「せっかくだから」、「どうせなら」という枕詞をつけて
目の前のことを解釈してみるといいでしょう。
「今日の言葉」
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