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応援 No.2719


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みんなが堂々と人前で夢を語れる社会をつくりたい。


平 了(たいら りょう・青空応援団初代団長)

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真剣に夢を叶えよう、生き抜こうと頑張る人を本気で応援する、仙台を拠点とする青空応援団のお話です。

『ある小学校の応援に行ったときのこと。

会場の体育館で全校生徒に向けてエールを送ったあと、

「この中に今、夢を持っている人がいるなら、俺たちが応援するから手を挙げてくれない?」と言った。

会場内がざわつき始めてしばらくしてから、一人の女子生徒が手を挙げた。その子は壇上にいる僕のもとに来て、

「AKB48に入りたいです」と、夢を明かしてくれた。顔を真っ赤にして。

「みんなにいっていいかい?」と聞くと、「はい」。

そこで全校生徒に彼女の夢を伝えたら、どっと笑い声が起こった。

勇気を振り絞って全校生徒の前で語った夢を、語る勇気のないヤツらが笑ったんだ。

僕はそのとき、全員に言った。

「今、笑ったヤツらは卑怯者だ」

会場はしんと静まり返った。

「理由は二つある。一つは他人の夢を笑ったこと。

夢をみんなの前で語るのは立派なことじゃないか。人の夢を笑うのは最低だね。

もう一つは、将来この子が本当にAKB48に入ったら、君たちはきっと『あの子と同級生なんだ』と自慢するだろう。

一度は笑っておきながら、その子が頑張って努力して夢を叶えたら自慢の種にするというのは、卑怯者がやることだ」

凍りついたような生徒たちの前で、僕はその女子生徒のために、全力でエールを送った。

応援が終わると会場に拍手が沸き起こった。


この話には後日談がある。

それから2年ほどたった頃、青空応援団は岩手県の盛岡で行われた、ある大きなイベントでAKB48と共演することになった。

そのリハーサルのとき、AKB48のメンバーの一人が僕のもとにやってきた。

「団長、私、2年前に応援してもらった後藤萌咲(もえ)です!

あの日の応援のおかげでAKB48に入ることが出来ました。ありがとうございました!」

鳥肌が立った。

応援には力がある。

本気で夢の実現に立ち向かう人にとって、応援の効果は計りしれないほどでかい』


大人になると、そもそも応援団に接する機会も、ましてや応援される機会もないでしょう。

しかし本気で応援してもらった人達が応援を力に変えて努力を重ね、夢を叶えていった沢山の奇跡が、彼らの活動の中に綴られています。

詳しくは『青空応援団』(平了著・扶桑社)をご覧ください。


実は先日その平さんと偶然知り合えたという奇跡にも恵まれました。


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