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伝わる言葉、伝わらない言葉

 思いっきり書き忘れていたので、付け足します。

 意外に盲点になりがちな所を書いてみます。 現在、自分の仕事はご存じの通り(?)、独立系FPです。 で、仕事柄保険営業をされている方をはじめ、色んな金融関係者の方に会う事、本を読む事があるのですが、感じる事は、、、

「難しい言葉遣うなよ、理解出来ないじゃないか!」

です。

 不思議な事に、この傾向は金融に携わる年月が長い程、出てくるみたいです。 自分ではごく当たり前に、知っていて当然となってしまうんでしょうね。

 ちょっと話がそれますが、六法全書を読んだ事のある人いますでしょうか? 自分はこれを読破〜なんて事は出来ず、途中で投げ出しました。 難しい=つまらない、となってしまうんですよね。

 学者さんの話等、自分にとっては眠りうた意外なにものでもありませんし。はい、分かりにくい=つまらない=興味がわく筈もないもの、、なんですよね。

 かくいう自分も、この傾向が例に違わずあることも。 例えば、払済という言葉。 保険の営業をしていると、いつのまにか「当たり前」のように使用している言葉ですが、 いざ説明せい! といわれると、これが中々難しい。 一般の人にとっては、自分達には「え? この言葉が通用しないの?」という事、沢山あるんですね。

 みなさん、入社当初の事を覚えていますでしょうか? 自分は物覚えがあまりよろしくないせいか、某生保会社の定期付終身を理解するのにかなり時間がかかりました。

特約って何よ、定期保険? 貯金? etc…

 基本的に自分達があたるお客さんというのは「入社前の自分=ド素人」と思うに超した事ありません。

 さて、お子さまをお持ちの方はいるでしょうか? 中々しゃべるのに苦労しますよ。 「オシャレって何?」 等、、どうやったら通じるねん! という事しばしば。 まだ子どもは素直に聞いてきてくれるから、通じていうのかいないのか判断可能です。

 が、一般の人、大人はどうでしょうか? はい、「特約って何よ?」等と、いちいち分からない所を聞いてくる人、いないでしょう。

 保険── いや、金融といってもいいでしょう。 学校の授業では一切出てきません。 お医者さんだろうが、理工系の職種の人だろうが、習った事のない事は分かる筈ありません。

 皆さんのターゲットは同業者ではなく、あくまでもこのような素人さんです。 分かりやすい言葉、子どもにしゃべるようにを心掛けるべきでしょう。 思っている以上に皆さん知らないもの、ですよ。 この点のみでも、知っていると知っていないではかなり違ってくるはずでしょう。 

 仲のいい友人がいる方は一度「分からない所あったらその都度教えてよ」と試してみると いいでしょう。 定期貯金、定期保険、学資保険、終身保険、各種特約 etc... 驚く程「え? こんな事も分からないの?」と驚くでしょう。

 分かりやすい言葉で話すのが、まずは基本となります。 ただでさえ敬遠されがちの分野ですから、ね。 以下、自分が「え??」と思った言葉を並べてみます。 1人でも多くの人に参考になれば幸いです。

■払済
これは気付いている人もいる筈

■減額
主契約と平行して特約も減額するものと理解している人多い 。いや、死亡保障を削ったら入院系の受取りも減るものと思っている人が多い。(一般生保において)

■定期保険
掛捨てと理解していない人もいる。定期貯金と同様に思っている人すら。で、満了を満期と勘違いし、死亡保障額が養老のように満了時に受け取れると思っている人もしばしば。。

■終身保険
これも養老保険と勘違いされる人が多い。払込終了時に保険金が受け取れると思っている人、多いです。

■入院特約
何故か通院して銭が出ると思っている人も笑

■災害割増特約
病気死亡と災害死亡の違いが分かっていない人が殆どと思っていいでしょう。10人中9人は「分からない」と答えるもの。

■特約
特約という名より「何かトクするもの?」と思っている人も。

■被保険者、契約者
まずここの言葉は理解不能でしょう。

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