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アナモルフィックレンズと和解せよ

アナモルフィックレンズ、それは通常の写真レンズとは異なり横方向を圧縮することでシネマスコープ画像をノートリミングで得ることができるレンズである。

2019年末にSIRUIから35mm対応の50mmアナモルフィックレンズが発売、クラウドファンディングで先行募集が始まるとのことで50mmレンズ愛好家の私は後先考えずに真っ先に飛びついた。

前々から「上下はそこまで入らなくていいからもう気持ち幅広く撮れたらいいな」と思っていた私はアナモルフィックレンズの仕組みを聞いて「これこそ求めていたもの!」と既にAPS-C用のアナモルフィック50mmレンズには手を出しておりそれが35mm対応Ver.が出るとのことで喜び勇んだものである。

しかしながら圧縮倍率の差と35mm判とAPS-Cの画角の差を甘く見ており未だ十分に和解できていない。
水平画角が換算31mmというのは普段はなかなか使わないワイド寄りの画角でありおもったよりも「写り込んでしまう」というのを失念して取り回してしまうことがしばしある。

何も考えなしに振り回すと単にワイドな写真になってしまう。
最近はようやく普通の写真ではなく映画のワンシーンを意識した配置やアングルで撮ることで少しずつではあるが和解し始めているのではないかと感じている。


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