英語できたらいいのにな

最近、身の回りの人に聞いています。

「英語しゃべれるようになりたいなって、思いますか?」

とは言っても両手で数えられる程度の、全く英語がしゃべれない人に聞いただけですが。
皆さん、「そうですねえ、しゃべれるようになったらいいのになとは思いますねえ」って言うんですよね。

そりゃ言うのは自由ですからね。

でも、多分、残念ながら、「あ、英語話せてる!俺話せるようになったんだ!」という感覚をつかむまでになる人は、かなり限られてくると思います。

それは英語に限らずそうですよね。

「ムキムキになれたらいいのになあ」 「高級車に乗りたいなあ」 「フリーランスで働けたらたいいのになあ」 「プログラミングできたらいいのになあ」

でも、結局大人の私たちにとって、日々の行動の一番のモチベーションは「必要性」なんですよね、願望はそれよりずーっと下にある。
だから、「こうなれたらいいのになあ」っていう思いって、行動に結びつきにくいんですよね。
「これをしないといけない」っていう必要性じゃないし、
「この行動がしたい」っていう衝動でもないし。

だから「こうなれたらいいのになあ」って思ってるだけでは、何も変わらないんですよね。
その思いは本物なのに。

だから、問題はここからなんですよ。「こうなれたらいいのになあ」をスタートにして、どうやって実際に「こうなる」か。全然英語に限った話じゃないですね笑

実際に「こうなる」には、こんな気づきが必要だと思います。私自身への戒めの意味も込めて。

気づき1. 人生は有限だと気付く

ぼんやりと「英語できたらいいのになあ」と思ったり、「あー、週2回くらい英会話に通ったら、2年くらいで英語少しできるようになるのかなあ」なんて考えている間って、何も消費してませんよね。
しいて言えばそうやって考えている時間が流れていっているくらいで。
でも、何も消費せずにゴールにたどり着くことって、できないんですよね。
「英語がしゃべれる」というゴールにたどり着くには、英語を勉強・練習する時間エネルギーお金を消費しないといけません。
時間はみんなに平等な長さが用意されていますから、それをどれだけ英語に費やすかは、自分で決めないといけません。
エネルギー、お金は平等ではありませんが、自分が持っている分は全体で決まっていますから、その中でどれだけを英語に費やすかは、自分で決めないといけません。同じですね笑

で、時間、エネルギー、お金は、他のどんな活動でも必要なものですよね。仕事の勉強や、趣味、飲み、食事、車、などなど。
だから、時間やお金をどれくらい英語に配分できるのか、これをしっかり考えないと、何も始まらないんですよね。
そうやって考えていくと、人生の中で本当に「できるようになること」は、結構限られていることがわかると思います。
仮に、何かができるようになるのに、1日2時間の努力を5年間する必要があるとしたら、20歳から40歳になるまでに、仕事以外の時間でできるようになることって4つだけですよね。
(1日4時間努力できるひとは8つですが)

有限な人生の中で、いつまでに英語ができるようになりたいのか、他の何かを犠牲にしても英語がしゃべれるようになりたいのか、どれくらいの時間・エネルギー・お金を英語に配分できるのか。
ここをしっかり考えて、決めて、進めていけば、確実に前進することができます。

気づき2. 学ぶのって楽じゃないと気付く

学ぶのってしんどいですよね。最初が特にしんどいんですよ。
だって、わからないことや覚えてないことを、新しく学ぼうとしてるんですから。
本を読んで、中身全部忘れていいなら、そこまで大変じゃないと思うんです。
でも、新しいことを学んで、かつそれを忘れないって言うのは、相応の労力が必要です。

英文を読んだとしますよね。わからない単語が出てきた。調べた。意味わかった。全部読んだ。面白かった。終わり :)

これだと、まあ楽しいんですけど、多分調べた単語は忘れちゃうんですよね :(

じゃあどうすれば覚えられるの?

これはこれで大事なテーマなのでまた記事を書きますが、基本的には反復ですよね。
単語カードに書いて、時間を置いて復習するとか。
英文をもう一回読み直して、調べた単語の意味を思い出せるか試す、とか。

ここなんですよ。ここで思い出せないと「うわ、くそ、なんだっけ」ってなって、精神的にエネルギーを使うんですよ。
(まあ、英文を読んで単語を調べるだけでもエネルギーはもちろん使うんですが笑)
効果のある学び方をすればするほど、エネルギーを使うんです。
だからしんどいんです、楽じゃないんです。
それでもやれますか?って話ですね。

(でも、勉強のいいのは自分のペースでできて、ほぼ確実にゴールにはたどり着けることですよね。
ビジネスや仕事は自分のペースだけではできませんし、最終的にうまくいかないことも多い :(

気づき3. 目から鱗が落ちるまでは、少し時間がかかると気付く

どんな分野でも、ある程度の期間をかけて取り組んでいると、「あ!見えた!そういうことだったのか!」という瞬間があると思います。
それまでは一つ一つのパーツを覚えるのに精一杯で、なかなか全体が見えなくて、「まだわからないことがある」という感じが肩にのしかかっている。
これが、パーツ全部をこなして、なんでも自分である程度こなせるようになったとき、「やっと全体のイメージが持てた!」という、目から鱗が落ちたような気持ちになるんですよね、きっと。

大人である私たちにとって難しいのは、こんな目から鱗が落ちた気持ちって既に何回か経験してるんで、最初からこれを目指してしまうんですよね。
「また鱗落ちるんでしょ、どうせ。早く落ちないかな。できれば鱗がついてない状態で行きたいな」という感じで。

この気持ちで学び始めるとちょっと危険ですよ。

なんでかっていうと、鱗が落ちるまでには、目に鱗がついた状態で一生懸命頑張って、全体が見えない状態でもがくしかない期間が絶対発生するんですよ、残念ながら。こればっかりは。
だって、英語を話せるイメージが持てない状態なんですから、「英語がしゃべれる状態から自分がどれくらい離れているか」なんてわかるわけがないんですよ。じゃあどうするか?どれくらい離れているかわからなくても学んでいくしかないんですよ。目から鱗が落ちるのはゴールに着いてからなんです。
「鱗がついててゴールが見えないなあ、くそ!」と思いながら、ずっと歩いていたら、ポロっと鱗が落ちて、「やっと取れたわ!で、ゴールはどこだ?」と思ったら、ゴールに立ってるって感じです。
私がしたいのは、せめて皆さんのそばで一緒に歩いて、「ゴールはあっちの方だよ、その調子だよ」とガイドして、励ますことです。
それでも!それでも鱗はついてるんです。手を引っ張ってもらっていても、目をつむって歩くのって不安ですよね。これもやっぱり、楽じゃないんですよね。

まとめ

なんか、「勉強ってしんどいよ」っていう語調ばっかりになってしまいましたね。
「そんなんわかっとるわ!」って感じですね。
そもそも、なんで私がこの記事を書いたのかって言ったら、「できるようになりたい、じゃあどうすればできるようになるの?」という問題と向き合うためでした。
「できるようにならない」ような努力をしても、むなしいですからね。
「できるようになる」ような努力って、楽じゃないんですけど、できるようになったら楽しいんです。

だから私は、皆さんがその過程もなるべく楽しくこなしていけるようなお手伝いがしたいです。
何回も言いますがきついのはきついですよ、でも、きつくてかつ楽しいっていうのもあっていいと思います。

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