アニソンの文化人類学
アニメに欠かせない要素は?と聞かれると、正直たくさんある。そんなことを考えていたある日のこと、ふと疑問に思ったことがあった。
アニソンって海外にもあるだろうか?
ここでいうアニソンはディズニーやワーナーブラザーズが提供するような、楽曲を伴った映画ではなく、MARVELやTintinにみられるショートアニメのopやedに用いられるアニソンのことを指していることに注意して欲しい。
結論、アニソンは探すことはできた。
ただ、海外のアニソンを探すときは単語に気をつけた良いことを学んだ…。では本題に入っていこう〜
検索結果で分かるアニソンへの態度
日本では「アニソン」という単語があれば、ごまんと検索結果が出てくる。だがしかし、英語とフランス語は違った(泣)"ANIME"という単語があるだけで、日本のアニソンで検索結果が埋め尽くされてしまう始末。(日本がいかにアニメ大国か分かるよね…笑)
ここから言えそうなのは「アニソン」という概念そのものが少なくとも英語圏とフランス語圏には存在しないということだ。
頑張って探した結果、以下のサイトにいくつか紹介されていた。
このサイトに行き着いて、アニメからアニソンを探せば早くない?とようやく気づいた。ということで、その方法で頑張って調べたところ、スポンジボブ、サウスパーク、ル・プティ・ニコラといったカートゥーン(アメリカ)やデッサンアニメ(フランス)には、アニソンがあった。
ただ日本と決定的に違うのは、使われる楽曲にキャラの声があてられてないことが多いのと、使われる楽曲にメロディがなかったりする。
そこで1つの仮説が生まれた。海外制作のアニメでは、声優に歌唱力が求められていないのでは?
海外の声優に求められるのは声のみ?
声優に歌唱力が求められているかどうかを検索しているうちに行き着いたのは次のサイトだった。
このサイトで紹介されていた内容を一部抜粋する。
日本以外ではこれがスタンダートで、必ずしも声優に歌唱力は求められていなかった。エビデンスにしたかった記事や調査結果を探せなかったので、ここからはあくまで推測の域。関係しているのは、次のようなことだと思う。
・アニメの制作本数
日本は春夏秋冬、季節ごとに20-30本ものアニメが制作される。一方で、カートューンやデッサンアニメの制作本数はごく限られていて、キャラで差別化を図る必要がないのかもしれない。これが要因で、アニソン(キャラソン)というアイコンが生まれないのかもしれない。
・専門性の棲み分け
声優とアーティストとの間に、明確な専門性が分けられているからこそ、声優はあくまで「声の表現力」を追求することが期待されていることが予想される。これは上記で引用した内容にもある通りだ。
終わりに
国外アニメのアニソンの存在を調べたのは今回が初めてだった。ふとした疑問から始まった結果分かったのは、日本のアニソンというアイコンは世界的に特異なのかもしれないということだ。
アニメから派生したアニソン文化は、結構面白い分野だと思う今日この頃であった。
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