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滋賀県旅行記(2)〜近江八幡〜

滋賀県といえば、琵琶湖。そのイメージを180度変えてくれた豊郷町を後にし、次に私が訪れたのは近江八幡市の八丁堀周辺。

歴史の知識に乏しいのもあって、私は歴史的に有名な場所を訪れる頻度が高い。近江八幡市もその1つだ。

超余談なんだけど、八幡っていう漢字1つにどれだけ読み方あるんだろうと旅行するたびにびっくりする。やわた、やはた、やばた、はちまん、はつま。方言も関係しているとはいえ、多い気がする(笑)

近江八幡を訪れる前、「おうみやわた」と思い込んでいたのだけれど、いざ行く間際でマップに地名を入力して読み方が「おうみはちまん」だと知った。

そんなことはさておき、旅行記を記していこう。私が近江八幡駅に到着して最初に向かった先はお昼ご飯を取れる場所だ。この日は朝11時に宿を出発して、ゆったり近江八幡に向かったのもあって、お腹ぺこぺこだった。

お昼ご飯は少し豪華にした。お店は下のまるたけ近江西川。垂れ幕に「昔ながらの」と書いてある通り、外観からも昔ながら感が伝わった。

店内の写真は撮っていないので、文章だけで記載する。お店に入って左手側がお土産や骨董品売り場、右手側が食事処となっている。食事処から見える裏手の側道も風流で、小石で敷き詰められた通り道と小さな竹のようなものが育っている空間が広がっている。眺めるだけでも和むことができる。

そうこう和んでいるうちに注文していた料理が配膳された。

近江牛のすき焼き御膳

すき焼きを外で食べるなぞ、なんと贅沢な。しかも近江牛。普段お肉をまじまじと見ない私でも、この日はお皿を掴んでまでお肉を見た(笑)
やっぱりお肉に光沢があるよな… と独りごちた。

御前の手前にある漬物やきんぴらなどの小皿たちを味わいつつ、すき焼きが煮えるのを待つ。食べ始めて10分ほど経過し、いざメインの実食。や、や、柔らかい。口にお肉が絡んでいったと思った瞬間には、溶けてかみごたえのある部分だけが残る。たいへん美味だった。

お昼ご飯だけで、もはや満足しそうになっていた。しかし、これからが町歩きの始まりだ。最初に向かったのは、八丁堀だ。

風流なり。歴史ミーハーにはこの景色だけで溜まらない。山の見える方向に川を北上する形で、道なりに歩くのを楽しむ。ただし、さすがミーハー。歩いて10分で景色に飽きる(笑)

そのため川から離れて一旦町並みを楽しむことに。このあたり一帯は木造づくりの家が続いていて、黒い瓦を使った屋根の家が多かった。いつ建てられたのかわからないけれど、漆喰がきれいな建物をよくみたので、丁寧に手入れしているのだと思った。

1時間ほど街歩きしているなかで驚いたのが、メンタームの本社らしきビルを見つけたこと。

教えてGoogle〜〜。「wikipediaによると、本社は滋賀県近江八幡市…」ということを教えてくれた。なんと、唇の乾燥を防ぐためにいつもお世話になっているメンタームの本社がこんな場所にあっとは!面白い発見だった。

扉をくぐると、無料ギャラリーが展示されている。メンタームの歴史や、これまでのパッケージが並べられている。結構楽しい。

なんやかんや楽しんでいたら、早くも3時のおやつタイムになった。この日のおやつは確定していた。鮒寿司。滋賀県の郷土料理として取り上げられるほどの料理をおやつに持ってきたのは、サイズを選べばおやつにちょうど良いという記事を読んでいたからだった。

そんなことはさておき、鮒寿司をいただいたお店はこちら。

写真を載せたかったのだけれど、お店の外観の撮影を忘れてしまった。このお店では鮒寿司のサイズをg表示に沿って選ぶことができる。私が選んだのは160gだったと思う。

ちなみにお店のおばちゃんがかなり親しげに接してくれる。
「おにいちゃん、何探してはるん?」
「鮒寿司買いにきました。どちらに並べられてます?」
「鮒寿司やったらこっちやな。お兄ちゃん鮒寿司好きなん?」
「好きというか、今旅行していて食べたいなと思ってここにきました」
「そゆことな。いくつか種類あんねんけど、どれにする?」

こんな感じで色々と会話していると、上の階にあるお店で鮒寿司食べてええよと説明された。おばあちゃんの息子夫婦(だったかな?)が営業しているお店とのことだった。

ちなみに、この店の作りはうまい。当然といえば、当然だが、鮒寿司を買う場所にはイートインコーナーがない。食べるとしたら、上の階のお店になる。すると必然的に何か頼まなきゃかなと思わされる作りになっている。

しかしぜひ行って欲しい。地ビールを飲みながらの鮒寿司は絶好に美味しい。

TWO RABBITSのビール(何頼んだか忘れたのが残念…)

鮒寿司は、ふなの保存用に発酵されたお米が使用されている。このお米の部分は単体だと美味しくない。ただビールと合わせると美味しい。

お米部分は漬物の匂いや味をさらに近づけたような感じ。それを口に運び、ビールを含める。すると酢とビールの酸が混ざって、酸っぱさが消える。その舌触りは筆舌しがたい。ただ美味しい。

***

近江八幡は心温かい人で溢れた場所。現地の人の、おもてなしが行き届いている。観光客もそこまで多くないので、ゆっくりとできる。

旅行に行ったことのない人には、ぜひ訪れてみて欲しい場所だ。

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