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#15 グランドリーム号乗車記【JR高速夜行バス】
2024年2月23日、初めて夜行高速バスを利用しましたので、その感想をお伝えしたいと思います。
利用の経緯
今回夜行バスを利用した理由としては、利用日の翌日(2月24日)に行われたJ1リーグ開幕戦(C大阪 vs FC東京)を現地観戦するためです(試合については、#16をご覧ください)。試合会場はヨドコウ桜スタジアム(大阪府大阪市)。東京から大阪へ向かう手段は大きく4つに分けられます。
・鉄道(主に新幹線)
・飛行機
・バス
・自家用車
このうち、自家用車については現時点で免許未取得のため手段から外れ、上3つ。この中で一番安く移動できるのがバスであるということ。特に、東京ー大阪間はバス移動の需要も極めて大きく、多数の便が運行されており出発・到着時間も選択肢の幅があることから、今回は夜行バスで大阪へ向かうこととなりました。
なお、利用したのは「東京→大阪便」となります。復路は航空機(マイル使用)でサーッっと帰ってきてしまったので今回は触れません。
利用したバス
今回利用したのは、JR高速バスとして運行されている夜行高速バス「グランドリーム号」です。
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写真の通り、2階建ての大きなバスです。
今回利用したのは「グランドリーム3号」。東京駅八重洲南口JR高速バス乗り場を21時50分に出発し、大阪駅JR高速バスターミナルに翌日朝6時21分に到着するバスです。
いよいよ乗車・座席について
出発15分前、21時35分。東京駅八重洲南口7番乗り場に今回乗車する夜行バスがやってきました。今回は西日本ジェイアールバス所属の車両でした。
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今回は2階建て部分の3列独立シート席に乗車しました。
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この通り、非常に左右前後ともにゆったりとした配置で、座席はリクライニングと連動で座面が上がるクレイドルシート。
シート幅は46.5センチ、リクライニング角度は135度と、ゆっくり休める仕様になっています。車内にはWiFi、トイレ、座席を仕切るプライベートカーテン、レッグレストやコンセントまで装備されており、まさに「動くホテル」。快適な移動を実現してくれます。気になる前後の座席間隔ですが、思ったより広かったです。いや、私の身長からしてみたら、の話ですが。当方、身長は164cm程度と平均よりも少し小さい人間ですから、それもあるかもしれませんが、足は伸ばして寝ることが出来ました。ただ、身長が高い方でも基本問題は生じないかと思います。それ以上に座席が快適なので。
出発!
21時50分、定刻通り東京駅八重洲南口を発車しました。このバスはバスタ新宿を経由してから大阪へ向かいますので、新宿までは下道で。22時15分、バスタ新宿に到着、ここでも乗客を迎えます。今回乗車した便はここで満席に。定刻22時30分、新宿駅を発車…と、ここで、ちょっとした事象が。どうやら乗車券関連でトラブルが生じたようで、新宿駅を20分遅い22時50分に出発しました。夜行高速バスは基本的には早着することが多いので、少しばかり出発が遅れても特に問題はないでしょう。
新宿駅を出発し10分、首都高速中央環状線富ヶ谷入口より高速へ入ります。
この高速へ入ったくらいのタイミングで、車内照明が消灯されました。ただ、消灯と言っても、真っ暗になるわけではありません。
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このように、青色のLED照明が点灯します。明るすぎるわけではありませんが、人によってはまぶしく感じる可能性もあるでしょう。そういう場合は、アイマスクなどのグッズを利用することをお勧めします。どうしても真っ暗になってしまうと、スマートフォンの操作は遠慮せねばならないなどの配慮が必要になりますが、このようにわずかに照らしてくれますから、スマートフォンをいじっていても問題ありません。すぐに寝付けないor目が覚めてしまったときの暇つぶしもできるので、これは有難いですね。私も1か所目の休憩所につくまでは起きていたので、YouTubeなどを見ながら過ごしていました。走行時の揺れですが、2階席であったからか、少しは揺れがあったように思います。ですが、それでもかなり安定した走行で、眠ってしまえば全く気になることなく、快適な睡眠を提供してくれました。
第1休憩地点に到着
時刻は日付が変わり午前0時0分。第1休憩地点である東名高速道路鮎沢PAに到着しました。ここでトイレ休憩を行います。トイレ休憩は2回あり、それぞれ20分の時間が確保されています。ただ、必ずしも休憩所でトイレをしなければならない訳ではありません。というのも、今回乗車したグランドリーム号には車内にトイレが完備されており、走行中でも利用が可能です。寝てしまっていてタイミングを逃してしまったときでも安心です。
(走行中の移動は危険かつ暗いので、足もとにご注意ください。)
第2休憩地点に到着
かなりの距離を走り、時刻は午前3時50分。東名阪自動車道御在所SAに到着しました。本来は、新名神高速道路土山SAでの休憩となるのですが、土山SAは常に混みあう休憩所であり、バスエリアの混雑状況によっては前後の異なる休憩所に立ち寄ることが多くあります。今回もそのケースでした。
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到着!
午前6時22分、定刻より1分の遅延で無事に大阪駅に到着しました!
大阪駅構内にJR専用高速バス乗り場(降り場)があり、そこからスムーズに鉄道各線に乗り換えることが可能です。
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乗車料金
今回の乗車料金ですが、東京駅→大阪駅の利用で、学生割引適用価格で1人8000円でした。一瞬、夜行バスで8000円と聞くと、少し高い印象があるかもしれませんが、利用したのは3連休。繁忙期価格であるということを忘れてはなりません。それに、この車内設備ですよ。この車内設備で8000円は十分に安いと思いますし、通常期価格ならば6~7000円程度で利用できます。
今回の総括
今回乗車してみてですが、文句はございません!大変、超満足でございました。走行音や揺れなどの観点で少し心配もしていたのですが、特に問題ありませんでしたね。ただ、人によってはどうしても寝付きにくかったり目覚めやすかったりするかもしれませんが、そういう場合は「バスのタイヤの上から離れた座席」を取ってみて下さい。そうすると、少しばかりは揺れや音が軽減されることもあるようです。関西方面と東京方面の行き来に、是非ご利用になってみて下さい。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
またどうぞよろしくお願いいたします。
参考文献
今回の記事は、西日本ジェイアールバス株式会社所有の図を2枚利用しています。
※1 ※2
https://www.nishinihonjrbus.co.jp/express/seat/