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【映画感想】LEONは天使を地上に下ろす物語。
マチルダは天使説
ナタリー・ポートマンが演じるマチルダの登場シーン、覚えていらっしゃいますか?
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この2シーンで、
「地上から足が浮いている状態」を強調するように、
マチルダは登場します。
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顔は花の模様に隠されたまま。
この意味は、まだ現世にきてばっかりだから、
恥ずかしい?のかもしれません。
そして服装はこれです。。
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スケスケの白い衣を羽織っているかのようです。
天使そのものの特徴を多く捉えています。
ちなみにこの白い衣は、物語が進むにつれて変化していきますが、
その変化も物語に大きく影響してくるのです。
またご覧の通り、頭は天使の輪っかができてますし、
ずっとつけてる首輪は、天からの使いっぽい印にも思えてきます。
レオンがマチルダを助けにきたシーン。
二人は抱き合い、このカットに。
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くどいようですが、「この地から浮かんだ感じ」を
どうにか表そうとしているようにも見えます。
また、マチルダを訓練するために、
屋上から公園の人をめがけて、射撃の練習をします。
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他にも強調的に描かれていますが、
冒頭の登場シーンのように、窓から地上を眺めている、
という情景が多く映されています。
![](https://assets.st-note.com/img/1671948315789-TEYIoAs8UM.png?width=800)
いつも、こういう物憂げな表情で、下界を見下ろしています。
天使が現世を見ているようにも見えるのは、私だけでしょうか?
さらに飛んで、ラストシーンで
![](https://assets.st-note.com/img/1671948448599-OToRlCYdow.png?width=800)
彼女が纏っていた白い衣は、もうありません。
もうその必要はなくなったから。
決定的に汚れたのはこのシーンです。
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クライマックスで、
麻薬取締局が、レオンの隠れ家へ押し入ります。
追い詰められたレオンとマチルダは、
最後の頼みを、通気口へと託します。
子供一人がやっと通れる大きさの穴でした。
「一人で行くのはイヤ!」と別れを惜しみつつも、
マチルダはこの穴を抜けて、「地上」に降り立ちます。
そうすると、
この暗くて狭い穴は、人類みんなが通ってくる
「産道」としても観られるんじゃないでしょうか?
こうして通しで観てみると
マチルダの天使である証拠はたくさんあることが
わかって頂けたのではないでしょうか?
そしてラストのシーンでは
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一緒に産道を通った親友の植物は地上に根を張る。
それを眺める彼女は、汚れた衣を纏って、見送る。
そしてカメラ位置は、天高く舞ってニューヨークの街を俯瞰するカットに切り替わっていく。
まるで、レオンの視点のようにも見えてきます。
なので改めて観てみると、
この物語は、
「レオンが命をかけて天に昇るかわりに
天使を地上に降ろす話」
という解釈も可能なのではないでしょうか?
いずれにしても、
天使がここにいるんだ!思わせてくれるほどの
豊かな表現力、演技力あってこその映画だと思います。
ナタリー・ポートマンはこの映画に出た後も
数々のヒット作に出演していきますが
彼女の地上第一号を飾った映画が、この映画だったというのが
何か不思議な力も感じ得ます。
ここまでお読み頂きありがとうございました。 こちらで頂いたお気持ちは、もっと広く深く楽しく、モノ学びができるように、本の購入などに役立たせて頂いております。 あなたへ素敵なご縁が巡るよう願います。