本物の地方創生を知る

「地方創生携わることのできる職業とは何か」

これが今回インターンシップ企業を探すにあたって、まず私が考えたことでした。

私は小学校も病院もない、いわゆる限界集落の出身者です。自身の母校が廃校になる姿や、年々縮小されていく地元の祭りなど、人口減少・少子高齢化に苦しむ地域の姿を間近で見てきました。

「地方創生に携わり、地元を救いたい。」

そんな思いを抱えていた大学3年生の夏、出会ったのがLASSIC完全オンラインインターンシップ「passion 地方創生をロジカルに考える」でした。

大学でも地方創生について専攻している私でしたが、あくまでそれは「学生目線」でのもの。「地方創生」を仕事にするため、企業目線での地方創生を体感することのできるこのインターンに私は迷わず応募しました。

「passion」では、参加者自身が設定した地域の課題や問題点についてリサーチをし、課題に対する現状の対策、それへの評価、そして参加者自身でその問題についての対策を考えてくることが事前課題となっていました。

私は地元が抱える3つの課題、人口減少・少子高齢化、狩猟者数の減少、地域住民と移住者のトラブルについて取り上げました。事前課題が完了したときにはどこか自分自身"よくできた"と思っていましたが、この時の私はあくまでこれが”学生目線でのよくできた”であることに気付いていませんでした。

インターンシップ内で同じように他の学生が事前課題の共有を行う中、私の順番が回ってきました。与えらえた5分という時間の中、精一杯のプレゼンを行った結果、LASSICの方からは「熱のあるプレゼンだった。明日どう詰めてくるかが楽しみ」というふうにコメントをいただきました。 純粋に評価してもらえたことが嬉しかった私は、その夜綿密にプレゼンを作成しました。しかしやはり抜け落ちていたのが”学生目線ではない視点や考え”だったのです。

最終プレゼンでは、取り上げた各問題に関する対策をより具体的なものとなるように意識して臨みました。少子高齢化問題に対しては、空き家を利活用した住居と雇用の創出を、ハンターの減少問題に対してはジビエ料理以外にも体験を重視した情報発信を、住民間のトラブルについては移住前に移住者と地域住民がコミュニケーションをすることのできる機会の創出を。この3つについて提案をさせていただきました。

前日の余韻もありどこか自信があったプレゼンでしたが、まずフィードバックしていただいたことは、「テーマがわからない」というものでした。それぞれの対策の共通性が見当たらず、バラバラな印象を与えてしまっていたのです。

そしてさらに「対策もどこがで聞いたことがあるようなものが多い」というコメントもいただきました。日本全国で人口減少や少子高齢化といった共通の課題が進行していく中、似たような対策が各地で取られることがどうしても多くなってしまっている、そんな中で提案したような対策をしても差別化は難しいとのことでした。

そのほかにも、ここには書ききれないほどのフィードバックを、一つ一つ丁寧にいただきました。自信があっただけに強い悔いが残り、私が未だ”学生目線の地方創生の域から出ることができていない”ということを痛感しました。

しかし同時に、これだけの熱量を持って地域振興を仕事にしている、仕事にできるということに感動と喜びを覚えました。マイナス面ばかりが取り上げられてしまう人口減少や少子高齢化といった社会課題ですが、それらに対し前向きに取り組む仕事の姿は、これからますます輝くものになっていくのだろう。そう感じました。

「地方創生に携わりたい、けど何をしたら良いかわからない。」

「地元を元気にしたい。」

「地方創生を仕事にしたい。」

このどれか一つでも当てはまった方は、このインターンへの参加を強くお勧めします。地方創生への意識や知識のレベルは関係ありません。

一人一人がそれぞれの地方創生への気づきを手にすることができる。

私が得ることのできた感動や気づきを、是非あなたも体験してみてください。

#地方創生